X-Ray SDK for .NET - AWS X-Ray
同期メソッドと非同期メソッドを使用した SQL クエリのトレースSQL Server に対して実行された SQL クエリの収集

X-Ray SDK for .NET

X-Ray SDK for .NET は、SqlCommand の代わりに使用できる TraceableSqlCommand という名前の System.Data.SqlClient.SqlCommand のラッパークラスを提供します。TraceableSqlCommand クラスを使用して、SQL コマンドを初期化できます。

同期メソッドと非同期メソッドを使用した SQL クエリのトレース

以下の例では、TraceableSqlCommand を使用して自動的に SQL Server クエリを同期的および非同期的にトレースする方法を示しています。

例 Controller.cs - SQL クライアント計測 (同期)
using Amazon;
using Amazon.Util;
using Amazon.XRay.Recorder.Core;
using Amazon.XRay.Recorder.Handlers.SqlServer;

private void QuerySql(int id)
{
  var connectionString = ConfigurationManager.AppSettings["RDS_CONNECTION_STRING"];
  using (var sqlConnection = new SqlConnection(connectionString))
  using (var sqlCommand = new TraceableSqlCommand("SELECT " + id, sqlConnection))
  {
    sqlCommand.Connection.Open();
    sqlCommand.ExecuteNonQuery();
  }
}

ExecuteReaderAsync メソッドを使用して、クエリを非同期的に実行できます。

例 Controller.cs - SQL クライアント計測 (非同期)
using Amazon;
using Amazon.Util;
using Amazon.XRay.Recorder.Core;
using Amazon.XRay.Recorder.Handlers.SqlServer;
private void QuerySql(int id)
{
  var connectionString = ConfigurationManager.AppSettings["RDS_CONNECTION_STRING"];
  using (var sqlConnection = new SqlConnection(connectionString))
  using (var sqlCommand = new TraceableSqlCommand("SELECT " + id, sqlConnection))
  {
    await sqlCommand.ExecuteReaderAsync();
  }
}

SQL Server に対して実行された SQL クエリの収集

SQL クエリによって作成されたサブセグメントの一部として SqlCommand.CommandText のキャプチャを有効にできます。SqlCommand.CommandText は、サブセグメント JSON のフィールド sanitized_query として表示されます。デフォルトでは、この機能はセキュリティのために無効になっています。

注記

SQL クエリに機密情報をクリアテキストとして含める場合は、収集機能を有効にしないでください。

SQL クエリの収集を有効にするには、以下の 2 つの方法があります。

  • アプリケーションのグローバル設定で CollectSqlQueries プロパティを true に設定する。

  • インスタンス内の呼び出しを収集するには、TraceableSqlCommand インスタンスの collectSqlQueries パラメータを true に設定する。

Global CollectSqlQueries プロパティを有効にする

以下の例では、.NET および .NET Core の CollectSqlQueries プロパティを有効にする方法を示しています。

.NET

NET のアプリケーションのグローバル設定で CollectSqlQueries プロパティを true に指定するには、ここで示しているように App.config または Web.config ファイルの appsettings を変更します。

例 App.config または Web.config – SQL クエリの収集をグローバルに有効にする
<configuration>
<appSettings>
    <add key="CollectSqlQueries" value="true">
</appSettings>
</configuration>
.NET Core

.NET Core のアプリケーションのグローバル設定で CollectSqlQueries プロパティを true に指定するには、ここで示しているように appsettings.jsonX-Ray キーの ファイルを変更します。

例 appsettings.json – SQL クエリの収集をグローバルに有効にする
{
  "XRay": {
    "CollectSqlQueries":"true"
  }
}

collectSqlQueries パラメータを有効にする

TraceableSqlCommand インスタンスの collectSqlQueries パラメータを true に設定することで、そのインスタンスを使用して実行された SQL Server クエリの SQL クエリテキストを収集できます。このパラメータを false に設定すると、TraceableSqlCommand インスタンスの CollectSqlQuery 機能が無効になります。

注記

TraceableSqlCommand インスタンスの collectSqlQueries の値は、CollectSqlQueries プロパティのグローバル設定で指定された値を上書きします。

例 サンプル Controller.cs – インスタンスの SQL クエリの収集を有効にする
using Amazon;
using Amazon.Util;
using Amazon.XRay.Recorder.Core;
using Amazon.XRay.Recorder.Handlers.SqlServer;

private void QuerySql(int id)
{
  var connectionString = ConfigurationManager.AppSettings["RDS_CONNECTION_STRING"];
  using (var sqlConnection = new SqlConnection(connectionString))
  using (var command = new TraceableSqlCommand("SELECT " + id, sqlConnection, collectSqlQueries: true))
  {
    command.ExecuteNonQuery();
  }
}