Amazon Elastic Compute Cloud
Linux インスタンス用ユーザーガイド

コンピュート最適化インスタンス

コンピューティング最適化インスタンスは、高パフォーマンスプロセッサから恩恵を受けるコンピューティングバウンドな用途に最適です。このインスタンスは、以下の用途に最適です。

  • 作業負荷のバッチ処理

  • メディアの変換

  • 高性能なウェブサーバー

  • ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)

  • 科学的なモデル

  • 専用ゲームサーバーおよび広告エンジン

  • 機械学習推論やその他の大量の演算を行うアプリケーション

詳細については、「Amazon EC2 C5 インスタンス」を参照してください。

ハードウェア仕様

以下に示しているのは、コンピューティング最適化インスタンスのハードウェア仕様の要約です。

インスタンスタイプ デフォルト vCPU メモリ (GiB)
c4.large 2 3.75
c4.xlarge 4 7.5
c4.2xlarge 8 15
c4.4xlarge 16 30
c4.8xlarge 36 60
c5.large 2 4
c5.xlarge 4 8
c5.2xlarge 8 16
c5.4xlarge 16 32
c5.9xlarge 36 72
c5.18xlarge 72 144
c5d.large 2 4
c5d.xlarge 4 8
c5d.2xlarge 8 16
c5d.4xlarge 16 32
c5d.9xlarge 36 72
c5d.18xlarge 72 144
c5n.large 2 5.25
c5n.xlarge 4 10.5
c5n.2xlarge 8 21
c5n.4xlarge 16 42
c5n.9xlarge 36 96
c5n.18xlarge 72 192

各 Amazon EC2 インスタンスタイプのハードウェア仕様については、「Amazon EC2 インスタンスタイプ」を参照してください。

CPU オプションの指定についての詳細は、「CPU オプションの最適化」を参照してください。

インスタンスのパフォーマンス

EBS 最適化インスタンスは、インスタンスからの Amazon EBS I/O とその他のネットワークトラフィックとの競合を排除することによって、EBS ボリュームの安定した高パフォーマンスを実現できます。一部のコンピューティングの最適化インスタンスは、追加料金なしでデフォルトで EBS 最適化されています。詳細については、「Amazon EBS – 最適化インスタンス」を参照してください。

一部のコンピューティングの最適化インスタンスでは、Linux でプロセッサの C ステートと P ステートを制御できます。C ステートは非アクティブ時のコアのスリープレベルを制御し、P ステートは希望するコアからのパフォーマンス (CPU 周波数) を制御します。詳細については、「EC2 インスタンスタイプのプロセッサのステート制御」を参照してください。

ネットワークパフォーマンス

サポート対象のインスタンスタイプで、拡張されたネットワーキング機能を有効にすることができます。拡張ネットワーキングでは、パケット毎秒 (PPS) が非常に大きく、ネットワークのストレスが少なく、レイテンシーが低くなります。詳細については、「Linux の拡張ネットワーキング」を参照してください。

拡張されたネットワーキングのための Elastic Network Adapter (ENA) を使用するインスタンスタイプは、高いパケット/秒パフォーマンスと一貫して低いレイテンシーを同時に実現します。ほとんどのアプリケーションでは、高いレベルのネットワークパフォーマンスが一貫して必要なわけではありませんが、データの送受信時にアクセスする帯域幅を増やすことでメリットを得られます。ENA を使用し、「最大 10 Gbps」または「最大 25 Gbps」のネットワークパフォーマンスをサポートするインスタンスサイズでは、ネットワーク I/O クレジットメカニズムを使用して、平均帯域幅使用率に基づいてインスタンスにネットワーク帯域幅を割り当てます。これらのインスタンスでは、ネットワーク帯域幅がベースライン制限を下回るとクレジットを獲得し、これらのクレジットをネットワークデータ転送を実行するときに使用できます。

以下に示しているのは、拡張ネットワーキングをサポートするコンピューティング最適化インスタンスのネットワークパフォーマンスの要約です。

インスタンスタイプ ネットワークパフォーマンス 拡張ネットワーキング

c5.4xlarge 以下 | c5d.4xlarge 以下

最大 10 Gbps ENA
c5.9xlarge | c5d.9xlarge 10 Gbps ENA
c5n.4xlarge 以下 最大 25 Gbps ENA
c5.18xlarge | c5d.18xlarge 25 Gbps ENA
c5n.9xlarge 50 Gbps ENA
c5n.18xlarge 100 Gbps ENA
c4.large Intel 82599 VF
c4.xlarge | c4.2xlarge | c4.4xlarge Intel 82599 VF
c4.8xlarge 10 Gbps Intel 82599 VF

SSD I/O パフォーマンス

カーネルバージョン 4.4 以降の Linux AMI を使用し、インスタンスで利用可能なすべての SSD ベースのインスタンスストアボリュームを使用する場合は、以下の表に示されている IOPS (4,096 バイトブロックサイズ) のパフォーマンスを得ることができます (キューの深さの飽和度において)。それ以外の場合、IOPS パフォーマンスは低下します。

インスタンスサイズ 100% のランダム読み取り時 IOPS 書き込み IOPS

c5d.large *

20,000

9,000

c5d.xlarge *

40,000

18,000

c5d.2xlarge *

80,000

37,000

c5d.4xlarge *

175,000

75,000

c5d.9xlarge

350,000

170,000

c5d.18xlarge

700,000

340,000

* これらのインスタンスの場合、最大で指定されたパフォーマンスを得ることができます。

インスタンスに SSD ベースのインスタンスストアボリュームを使用するほど、アーカイブできる書き込み IOPS の数は減少します。これは、SSD コントローラーが実行する必要がある追加の作業が原因です。SSD コントローラーは、利用可能な領域を見つけ、既存のデータを再書き込みし、未使用の領域を消去して、再書き込みができるようにします。このガベージコレクションというプロセスにより、SSD への内部的な書き込み増幅が発生し、ユーザーの書き込み操作に対する SSD 書き込み操作の割合として表示されます。書き込み操作が 4,096 バイトの倍数でないか、4,096 バイトの境界に整合していない場合、パフォーマンスの低下はさらに大きくなります。少量のバイト数または整合していないバイト数で書き込む場合、SSD コントローラーは周辺のデータを読み取り、その結果を新しい場所に保存する必要があります。このパターンにより、書き込み増幅が大幅に増え、レイテンシーが増加し、I/O パフォーマンスが大きく低下します。

SSD コントローラーは、複数の方法を利用すると、書き込み増幅の影響を減らすことができます。このような方法の 1 つには、SSD インスタンスストレージに領域を予約し、コントローラーが書き込み操作に利用できる領域をより効率的に管理できるようにすることです。これをオーバープロビジョニングと呼びます。インスタンスに提供された SSD ベースのインスタンスストアボリュームには、オーバープロビジョニングに対して予約された領域がありません。書き込み増幅を減らすには、ボリュームの 10% を未使用の状態のままにし、SSD コントローラーがこれをオーバープロビジョニングに使用できるようにすることをお勧めしますこれにより、使用できるストレージは減りますが、ディスクが総容量に近づいた場合でもパフォーマンスを向上させることができます。

TRIM をサポートするインスタンスストアボリュームの場合、TRIM コマンドを使用して、書き込んだデータが不要になったときはいつでも SSD コントローラーに通知することができます。これにより、より多くの空き領域がコントローラーに与えられ、その結果書き込み増幅が減り、パフォーマンスが向上します。詳細については、「インスタンスストアボリュームの TRIM のサポート」を参照してください。

インスタンスの機能

コンピュート最適化インスタンスの機能の概要を以下に示します。

EBS のみ NVMe EBS インスタンスストア 配置グループ

C4

はい

なし

いいえ

あり

C5

はい

はい

いいえ

あり

C5d

いいえ

はい

NVMe *

あり

C5n

はい

はい

いいえ

あり

* ルートデバイスボリュームは、Amazon EBS ボリュームにする必要があります。

詳細については、以下を参照してください。

リリースノート

  • C4、C5、C5d、および C5n インスタンスには、64 ビットの EBS-backed HVM AMI が必要です。これらのインスタンスはハイメモリであるため、そのキャパシティーを活用するには 64 ビットのオペレーティングシステムが必要です。HVM AMI は、ハイメモリインスタンスタイプの準仮想化 (PV) AMI よりも優れたパフォーマンスを提供します。さらに、拡張ネットワーキングを利用するには、HVM AMI を使用する必要があります。

  • C5、C5d、および C5d インスタンスには以下の要件があります。

    • NVMe ドライバーがインストールされている必要があります。EBS ボリュームは NVMe ブロックデバイスとして公開されます。

    • Elastic Network Adapter (ENA) ドライバーがインストールされている必要があります。

    以下の AMI はこれらの要件を満たしています。

    • Amazon Linux 2

    • Amazon Linux AMI 2018.03

    • Ubuntu 14.04 以降

    • Red Hat Enterprise Linux 7.4 以降

    • SUSE Linux Enterprise Server 12 SP2 以降

    • CentOS 7 以降

    • FreeBSD 11.1 以降

  • C5、C5d、および C5n インスタンスは、ネットワークインターフェイス、EBS ボリューム、および NVMe インスタンスストアボリュームを含め、最大 28 のアタッチをサポートしています。インスタンスごとに 1 つ以上のネットワークインターフェイスのアタッチメントがあります。

  • C5、C5d、および C5n インスタンスには、API リクエストによるクリーンシャットダウンをサポートするための acpid がインストールされている必要があります。

  • リージョンで起動できるインスタンスの合計数には制限があります。また、一部のインスタンスタイプにはその他の制限もあります。詳細については、「Amazon EC2 で実行できるインスタンスの数はいくつですか?」を参照してください。制限の引き上げをリクエストするには、「Amazon EC2 インスタンス申請フォーム」を使用します。