AWS の予想請求額をモニタリングする請求アラームの作成
Amazon CloudWatch を使用して AWS 予想請求額をモニタリングできます。AWS アカウントに対する予想請求額のモニタリングを有効にすると、予想請求額が計算されて、メトリクスデータとして CloudWatch に 1 日複数回送信されます。
請求メトリクスデータは、米国東部(バージニア北部) リージョンに保存され、世界全体の請求額を示します。このデータには、使用した AWS のサービス別の予想請求額と AWS 全体の予想請求額が含まれています。
アカウントへの請求が指定したしきい値を超えると、アラームがトリガーされます。トリガーされるのは、実際の請求がしきい値を超えた場合のみです。当月のそれまでの使用状況に基づく予測は使用されません。
請求がすでにしきい値を超えているときに請求アラームを作成した場合、アラームは直ちに ALARM
状態になります。
請求アラートを有効にする
予想請求額のアラームを作成する前に、請求アラートを有効にする必要があります。有効にすると、AWS の予想請求額をモニタリングし、請求メトリクスデータを使用してアラームを作成できます。請求アラートを有効にすると、データの収集を無効にできなくなりますが、作成した請求アラームはいつでも削除できます。
初めて予想請求額のモニタリングを有効にした場合、請求データの表示と請求アラートの設定ができるようになるまで約 15 分かかります。
要件
-
アカウントのルートユーザー認証情報を使用するか、請求情報を表示するアクセス許可が付与されている IAM ユーザーとしてサインインする必要があります。
-
一括請求 (コンソリデーティッドビリング) のアカウントの場合、支払いアカウントでログインすると、リンクされている各アカウントの請求データを見ることができます。リンクされているそれぞれのアカウントと一括請求アカウントのどちらに対しても、予想請求合計額とサービスごとの予想請求額のデータを見ることができます。
-
一括請求 (コンソリデーティッドビリング) アカウントでは、メンバー連結アカウントのメトリクスは、支払者アカウントが [請求アラートを受け取る] 設定を有効にしている場合にのみキャプチャされます。マスター/支払者アカウントのアカウントを変更する場合は、新しいマスター/支払者アカウントの請求アラートを有効にする必要があります。
-
Amazon パートナーネットワーク (APN) アカウントの請求メトリクスは CloudWatch に対して公開されないため、このアカウントを APN の一部にすることはできません。詳細については、「AWS パートナーネットワーク
」を参照してください。
予想請求額のモニタリングを有効にするには
-
Billing and Cost Management コンソール (https://console.aws.amazon.com/billing/
) を開きます。 -
ナビゲーションペインで、[Billing の設定] を選択します。
-
[請求アラートを受け取る] を選択します。
-
[Save preferences (設定の保存)] を選択します。
請求アラームの作成
請求アラームを作成する前に、アカウントで、または一括請求 (コンソリデーティッドビリング) を使用している場合はマスター/支払者アカウントで、請求アラートを有効にする必要があります。詳細については、「請求アラートを有効にする」をご参照ください。
この手順では、AWS の予想請求額が、指定したしきい値を超えたときにメールメッセージを送信するアラームを作成します。この手順では、詳細オプションを使用します。シンプルなオプションの使用に関する詳細については、「CloudWatch で予想請求額をモニタリングする」で、「請求アラームの作成」を参照してください。
CloudWatch コンソールを用いて請求アラームを作成するには
-
https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/
にある CloudWatch コンソールを開きます。 -
必要に応じてリージョンを 米国東部(バージニア北部) に変更します。請求メトリクスデータは、このリージョンに保存され、世界全体の請求額を示します。
-
ナビゲーションペインで、[アラーム]、[アラームの作成] の順に選択します。
-
[メトリクスの選択] を選択します。[すべてのメトリクス] タブで、[請求]、[概算合計請求額] を選択します。
[Billing (請求)] または [Total Estimated Charge (概算合計請求額)] のメトリクスが表示されない場合は、請求アラートを有効にする必要がある場合があります。詳細については、「請求アラートを有効にする」をご参照ください。
-
[概算請求額] の横にあるチェックボックスをオンにして、[メトリクスの選択] を選択します。
-
[Conditions (条件)] で、[Static (静的)] を選択します。
-
[Whenever EstimatedCharges is (EstimatedCharges が次の時)] で、[Greater (大きい)] を選択します。
-
[than (より)] には、アラームをトリガーするために超える必要がある月額 (たとえば
200
) を入力します。注記 当月の現在の料金がプレビューグラフに表示されます。
-
[Next] を選択します。
-
[SNS トピックの選択] で、アラームが
ALARM
状態になったときに通知する SNS トピックを選択するか、通知する新しいトピックを作成します。同じアラーム状態または複数の異なるアラーム状態について複数の通知を送信するには、[Add notification (通知の追加)] を選択します。
-
完了したら、[次へ] を選択します。
-
アラームの名前と説明を入力します。名前には ASCII 文字のみを使用します。続いて、[次へ] を選択します。
-
[Preview and create (プレビューして作成)] で、情報と条件が正しいことを確認し、[アラームの作成] を選択します。
請求アラームの削除
不要になった請求アラームは削除できます。
請求アラームを削除するには
-
https://console.aws.amazon.com/cloudwatch/
にある CloudWatch コンソールを開きます。 -
必要に応じてリージョンを 米国東部(バージニア北部) に変更します。請求メトリクスデータは、このリージョンに保存され、世界全体の請求額を反映します。
-
ナビゲーションペインで、[アラーム] を選択します。
-
アラームの横にあるチェックボックスをオンにして、[アクション]、[削除] の順に選択します。
-
確認を求めるメッセージが表示されたら、[はい、削除する] を選択します。