Amazon Aurora
Aurora のユーザーガイド

Amazon AuroraDB クラスターのメンテナンス

Amazon RDS では、Amazon RDS リソースのメンテナンスを定期的に実行します。通常、メンテナンスには DB クラスターの基盤となるオペレーティングシステム (OS) やデータベースエンジンのバージョンの更新が伴います。通常、オペレーティングシステムの更新はセキュリティの問題に関連しているため、できるだけ早急に適用する必要があります。

一部のメンテナンス項目では、Amazon RDS が DB クラスターを少しの間オフラインにする必要があります。リソースをオフラインにする必要があるメンテナンス項目には、必要なオペレーティングシステムやデータベースのパッチが含まれます。セキュリティやインスタンスの信頼性に関連するパッチのみ、必須のパッチ適用として自動的にスケジューリングされます。このようなパッチは頻繁に発生するものではありません (通常数ヵ月ごとに一度です)。またお客様のメンテナンスウィンドウのごく一部以外を使用する必要があることは稀なはずです。

DB クラスターでメンテナンスによる更新が利用可能かどうかは、RDS コンソール、AWS CLI、または Amazon RDS API を使用して確認できます。更新が利用できる場合は、次に示すように、Amazon RDS コンソールで DB クラスターの [メンテナンス] 列に表示されます。


            使用できるオフラインパッチ

DB クラスターのメンテナンス更新が利用できない場合は、列の値が [なし] になります。

DB クラスターのメンテナンス更新が利用できる場合は、列の値が以下のようになります。

  • 必須 – メンテナンスアクションがリソースに適用され、延期はできません。

  • 利用可能 – メンテナンスアクションは利用可能ですが、自動的にはリソースに適用されません。手動で適用できます。

  • 次のウィンドウ – メンテナンスアクションは次回のメンテナンスウィンドウ中にリソースに適用されます。

  • 進行中 – メンテナンスアクションはリソースに適用中です。

更新を利用できる場合は、いずれかのアクションを実行できます。

  • メンテナンス値が [次のウィンドウ] である場合は、[アクション] から [後でアップグレード] を選択してメンテナンス項目を延期します。

  • メンテナンス項目をすぐに適用します。

  • メンテナンス項目を次のメンテナンスウィンドウ中に開始するようにスケジュールを設定します。

  • 何のアクションも実行しません。

注記

OS の特定の更新は、[必須] としてマークされます。必須の更新を延期すると、更新を適用する時間を示す通知を Amazon RDS から受け取ります。その他の更新は [利用可能] とマークされ、これらの更新は無期限に延期できます。

アクションを実行するには、DB クラスターを選択してその詳細を表示し、次に [メンテナンス & バックアップ] を選択します。保留中のメンテナンス項目が表示されます。


            保留中のメンテナンス項目

メンテナンスウィンドウは、保留中のオペレーションを開始する時刻を決定しますが、オペレーションの総実行時間を制限しません。メンテナンスオペレーションは、メンテナンスウィンドウが終了するまでに完了するかどうかは保証されておらず、指定終了時間を超える場合もあります。詳細については、「Amazon RDS メンテナンスウィンドウ」を参照してください。

Amazon Aurora エンジンに対する更新と、それらのアップグレードおよびパッチ適用の手順については、「Amazon Aurora MySQL のデータベースエンジンの更新」および「Amazon Aurora PostgreSQL のデータベースエンジンの更新 」を参照してください。

DB クラスターの更新を適用する

Amazon RDS を使用すると、メンテナンスオペレーションを適用するタイミングを選択できます。RDS コンソール、AWS Command Line Interface (AWS CLI)、または RDS API を使用して、Amazon RDS に更新を適用するタイミングを指定できます。

コンソール

DB クラスターの更新を管理するには

  1. AWS マネジメントコンソールにサインインし、Amazon RDS コンソール (https://console.aws.amazon.com/rds/) を開きます。

  2. ナビゲーションペインで、[データベース] を選択します。

  3. 更新が必要な DB クラスターを選択します。

  4. [アクション] で、以下のいずれかのオプションを選択します。

    • [Upgrade Now(今すぐアップグレード)]

    • [Upgrade at Next Window(次のウィンドウでアップグレード)]

      注記

      [次のウィンドウでアップグレード] を選択して、更新を延期する場合は、[後でアップグレード] を選択します。

AWS CLI

保留中の更新を DB クラスターに適用するには、apply-pending-maintenance-action AWS CLI コマンドを使用します。

Linux、OS X、Unix の場合:

aws rds apply-pending-maintenance-action \ --resource-identifier arn:aws:rds:us-west-2:001234567890:db:mysql-db \ --apply-action system-update \ --opt-in-type immediate

Windows の場合:

aws rds apply-pending-maintenance-action ^ --resource-identifier arn:aws:rds:us-west-2:001234567890:db:mysql-db ^ --apply-action system-update ^ --opt-in-type immediate

少なくとも 1 つの保留中の更新があるリソースのリストを取得するには、describe-pending-maintenance-actions AWS CLI コマンドを使用します。

Linux、OS X、Unix の場合:

aws rds describe-pending-maintenance-actions \ --resource-identifier arn:aws:rds:us-west-2:001234567890:db:mysql-db

Windows の場合:

aws rds describe-pending-maintenance-actions ^ --resource-identifier arn:aws:rds:us-west-2:001234567890:db:mysql-db

describe-pending-maintenance-actions AWS CLI コマンドの --filters パラメータを指定して、DB クラスターのリソースのリストを取得することもできます。--filters コマンドの形式は、Name=filter-name,Value=resource-id,... です。

以下は、フィルタの Name パラメータの許容値です。

  • db-instance-id – DB インスタンス識別子または Amazon リソースネーム (ARN) のリストが許容されます。返されるリストには、これらの ID または ARN で識別された DB インスタンスの保留中のメンテナンスアクションのみが含まれます。

  • db-cluster-id – DB クラスター識別子または Amazon Aurora 用の ARN のリストが許容されます。返されるリストには、これらの ID または ARN で識別された DB クラスターの保留中のメンテナンスアクションのみが含まれます。

次の例では、sample-cluster1 DB クラスターと sample-cluster2 DB クラスターの保留中のメンテナンスアクションが返されます。

Linux、OS X、Unix の場合:

aws rds describe-pending-maintenance-actions \ --filters Name=db-cluster-id,Values=sample-cluster1,sample-cluster2

Windows の場合:

aws rds describe-pending-maintenance-actions ^ --filters Name=db-cluster-id,Values=sample-cluster1,sample-cluster2
RDS API

更新を DB クラスターに適用するには、Amazon RDS API の ApplyPendingMaintenanceAction オペレーションを呼び出します。

少なくとも 1 つの保留中の更新があるリソースのリストを返すには、Amazon RDS API の DescribePendingMaintenanceActions オペレーションを呼び出します。

Amazon RDS メンテナンスウィンドウ

すべての DB クラスターには週次のメンテナンスウィンドウがあり、その期間内にシステムの変更が適用されます。メンテナンスウィンドウは、変更やソフトウェアのパッチ適用がリスエストされた場合や必要となった場合に、いつそれを実行するかを制御できます。メンテナンスイベントを特定の週に予定した場合、そのイベントはユーザーが指定した 30 分のメンテナンスウィンドウ中に開始されます。ほとんどのメンテナンスイベントは 30 分のメンテナンスウィンドウ中に完了しますが、大規模なメンテナンスイベントは 30 分以上かかる場合があります。

30 分のメンテナンスウィンドウは、リージョンごとに決められた 8 時間の中でランダムに選択されます。DB クラスターの作成時にメンテナンスウィンドウを指定しないと、Amazon RDS でランダムに選択された曜日に 30 分のメンテナンスウィンドウが割り当てられます。

メンテナンスの適用中は、RDS で DB クラスターのリソースの一部が使用されます。わずかながらパフォーマンスに影響が出る場合があります。DB インスタンスでは、まれに、メンテナンスによる更新を完了するためにマルチ AZ フェイルオーバーが必要になる場合があります。

以下では、各リージョンでデフォルトのメンテナンスウィンドウを割り当てる時間帯を確認できます。

リージョン名 リージョン 時間ブロック
米国東部 (オハイオ) us-east-2 03:00–11:00 UTC
米国東部(バージニア北部) us-east-1 03:00–11:00 UTC
米国西部 (北カリフォルニア) us-west-1 06:00–14:00 UTC
米国西部 (オレゴン) us-west-2 06:00–14:00 UTC
アジアパシフィック (香港) ap-east-1 06:00–14:00 UTC
アジアパシフィック (ムンバイ) ap-south-1 17:30–01:30 UTC
アジアパシフィック (大阪: ローカル) ap-northeast-3 22:00–23:59 UTC
アジアパシフィック (ソウル) ap-northeast-2 13:00–21:00 UTC
アジアパシフィック (シンガポール) ap-southeast-1 14:00–22:00 UTC
アジアパシフィック (シドニー) ap-southeast-2 12:00–20:00 UTC
アジアパシフィック (東京) ap-northeast-1 13:00–21:00 UTC
カナダ (中部) ca-central-1 03:00–11:00 UTC
中国 (北京) cn-north-1 06:00–14:00 UTC
中国 (寧夏) cn-northwest-1 06:00–14:00 UTC
欧州 (フランクフルト) eu-central-1 23:00–07:00 UTC
欧州 (アイルランド) eu-west-1 22:00–06:00 UTC
欧州 (ロンドン) eu-west-2 22:00–06:00 UTC
欧州 (パリ) eu-west-3 23:59–07:29 UTC
欧州 (ストックホルム) eu-north-1 23:00–07:00 UTC
中東 (バーレーン) me-south-1 06:00–14:00 UTC
南米 (サンパウロ) sa-east-1 00:00–08:00 UTC
AWS GovCloud (US-West) us-gov-west-1 06:00–14:00 UTC

DB クラスターの適切なメンテナンスウィンドウの調整

Aurora DB クラスターのメンテナンスウィンドウは、使用率の最も低い時間帯に設定する必要があるため、状況に応じて時間の変更が必要になる場合があります。適用する更新のために機能停止が必要な場合は、このメンテナンスウィンドウ中、DB クラスターは使用できなくなります。機能停止は、更新のための最小所要時間とします。

コンソール

DB クラスターの適切なメンテナンスウィンドウを調整するには

  1. AWS マネジメントコンソールにサインインし、Amazon RDS コンソール (https://console.aws.amazon.com/rds/) を開きます。

  2. ナビゲーションペインで、[データベース] を選択します。

  3. メンテナンスウィンドウを変更する DB クラスターを選択します。

  4. [アクション] で、[クラスターの変更] を選択します。

  5. [メンテナンス] セクションで、メンテナンスウィンドウを更新します。

  6. [Continue] を選択します。

    確認ページで、変更内容を確認します。

  7. 直ちにメンテナンスウィンドウに変更を適用するには、[すぐに適用] を選択します。

  8. [クラスターの変更] を選択して、変更を保存します。

    または、[Back] を選択して変更を編集するか、[Cancel] を選択して変更をキャンセルします。

AWS CLI

DB クラスターに設定するメンテナンスウィンドウを調整するには、以下のパラメータを指定して AWS CLI の modify-db-cluster コマンドを使用します

  • --db-cluster-identifier

  • --preferred-maintenance-window

次のコード例では、メンテナンスウィンドウを火曜日の午前 4:00 から 4:30 UTC に設定します。

Linux、OS X、Unix の場合:

aws rds modify-db-cluster \ --db-cluster-identifier my-cluster \ --preferred-maintenance-window Tue:04:00-Tue:04:30

Windows の場合:

aws rds modify-db-cluster ^ --db-cluster-identifier my-cluster ^ --preferred-maintenance-window Tue:04:00-Tue:04:30
RDS API

DB クラスターに設定するメンテナンスウィンドウを調整するには、以下のパラメータで Amazon RDS の ModifyDBCluster API オペレーションを使用します。

  • DBClusterIdentifier = my-cluster

  • PreferredMaintenanceWindow = Tue:04:00-Tue:04:30

次のコード例では、メンテナンスウィンドウを火曜日の午前 4:00 から 4:30 UTC に設定します。

https://rds.us-west-2.amazonaws.com/ ?Action=ModifyDBCluster &DBClusterIdentifier=my-cluster &PreferredMaintenanceWindow=Tue:04:00-Tue:04:30 &SignatureMethod=HmacSHA256 &SignatureVersion=4 &Version=2014-10-31 &X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256 &X-Amz-Credential=AKIADQKE4SARGYLE/20140725/us-east-1/rds/aws4_request &X-Amz-Date=20161017T161457Z &X-Amz-SignedHeaders=content-type;host;user-agent;x-amz-content-sha256;x-amz-date &X-Amz-Signature=d6d1c65c2e94f5800ab411a3f7336625820b103713b6c063430900514e21d784

Aurora MySQL メンテナンス更新の頻度を選択する

各 DB クラスターごとに、Aurora MySQL のアップグレードを頻繁に行うか、またはほとんど行わないかをコントロールできます。最善の選択肢は、Aurora MySQL およびAurora で実行しているアプリケーションの使用状況に寄ります。アップグレードをあまりしなくてもよいAurora MySQL 長期安定したリリース (LTS) に関しては、Aurora MySQL 長期サポート (LTS) リリース をご参照ください。

以下の条件の一部またはすべてが適用される場合、Aurora MySQL のクラスターのアップグレードを頻繁にしなくてもよい場合があります。

  • アプリケーションのテストサイクルは、Aurora MySQL データベースエンジンの更新ごとに時間がかかります。

  • DB クラスターや同じ Aurora MySQL のバージョンで実行するアプリケーションがありますが、すべての DB クラスターと関連するアプリケーションは同時にアップグレードすることが可能です。

  • Aurora MySQL Amazon RDS MySQL の両方を使用し、MySQL と同じレベルで互換性のあるAurora MySQL クラスターおよび RDS MySQL DB インスタンスを保持します。

  • Aurora MySQL アプリケーションが本番環境にあるか、業務上必要なものです。重要なパッチのまれな発生以外のアップグレードのために、ダウンタイムに対応する余裕はありません。

  • Aurora MySQL アプリケーションは、Aurora MySQL 以降のバージョンで対応する性能の問題または機能のギャップに限られません。

上記の要因が自分の状況に当てはまる場合、Aurora MySQL DB クラスターの強制アップグレード回数を制限することが可能です。DB クラスターを作成およびアップグレードする際に、これを実行するには、「長期サポート (LTS)」という特定の Aurora MySQL のバージョンを選択してください。この場合、アップグレードのサイクル、テストサイクルそしてその DB クラスターに対するアップグレードが要因の停止時間を最小限に抑えます。

以下の条件の一部またはすべてに該当する場合、Aurora MySQL のクラスターを頻繁にアップグレードすることを選択できます。

  • アプリケーションのテストサイクルは、簡単かつ手短なものでかまいません。

  • アプリケーションは、まだ開発段階です。

  • データベース環境では、Aurora MySQL の様々なバージョンや、Aurora MySQL およびAmazon RDS MySQL のバージョンを使用します。各 Aurora MySQL クラスターには各自のアップグレードサイクルがあります。

  • Aurora MySQL の利用率を増幅する前に、特定の性能や機能の改善を待ちます。

上記の要因が自分の状況に当てはまる場合、Aurora を有効にし、LTS バージョンより新しい Aurora MySQL のバージョンに Aurora MySQL DB クラスターをアップグレードすることでより頻繁に重要なアップグレードを実施することが可能です。これを実行することで、性能が最新に強化され、バグが修正され、機能をより迅速に利用できるようになります。