サポートされない MySQL ストレージエンジンを使用した自動バックアップ
MySQL DB エンジン、自動バックアップは InnoDB ストレージエンジンでのみサポートされています。これらの機能を他の MySQL ストレージエンジン (MyISAM など) で使用すると、バックアップからの復元中に動作の信頼性が失われる場合があります。具体的には、MyISAM などのストレージエンジンは信頼性の高いクラッシュリカバリをサポートしていないため、クラッシュ時にテーブルが破損する可能性があります。このため、InnoDB ストレージエンジンを使用することをお勧めします。
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既存の MyISAM テーブルを InnoDB テーブルに変換する場合は、
ALTER TABLE
コマンド (ALTER TABLE
など) を使用できます。table_name
ENGINE=innodb, ALGORITHM=COPY; -
MyISAM の使用を選択した場合、
REPAIR
コマンドを使用して、クラッシュ後に破損したテーブルの修復を手動で試みることができます。詳細については、MySQL ドキュメントの「REPAIR TABLE 構文」を参照してください。ただし、MySQL ドキュメントで説明されているとおり、すべてのデータを復旧できない可能性が高くなります。 -
復元前に MyISAM テーブルのスナップショットを作成する場合は、次のステップに従います。
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MyISAM テーブルに対するすべてのアクティビティを停止します (つまり、すべてのセッションを閉じます)。
SHOW FULL PROCESSLIST
コマンドから返される各プロセスの mysql.rds_kill コマンドを呼び出すことによって、すべてのセッションを閉じます。 -
各 MyISAM テーブルをロックしてフラッシュします。例えば、次のコマンドは、
myisam_table1
およびmyisam_table2
という名前の 2 つのテーブルをロックしてフラッシュします。mysql> FLUSH TABLES myisam_table, myisam_table2 WITH READ LOCK;
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DB インスタンスまたはマルチ AZ DB クラスターのスナップショットを作成します。スナップショットが完了したら、ロックを解除し、MyISAM テーブルでのアクティビティを再開します。次のコマンドを使用して、テーブルのロックを解除できます。
mysql> UNLOCK TABLES;
これらのステップでは、MyISAM によってメモリに保存されたデータがディスクに強制的にフラッシュされるため、DB スナップショットから復元する際のクリーンスタートを確実にできます。DB スナップショットの作成の詳細については、「Amazon RDS のシングル AZ DB インスタンスの DB スナップショットの作成」を参照してください。
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