RDS for SQL Server での Teradata ODBC を使用したリンクサーバー - Amazon Relational Database Service

RDS for SQL Server での Teradata ODBC を使用したリンクサーバー

RDS for SQL Server での Teradata ODBC ドライバーを使用したリンクサーバーのサポートにより、Teradata データベース上の外部データソースにアクセスできます。RDS for SQL Server インスタンスの外部にあるリモート Teradata データベースサーバーからデータを読み取ってコマンドを実行できます。Teradata ODBC を使用したリンクサーバーを使用すると、次の機能が有効になります。

  • SQL Server 以外のデータソースに直接アクセスする。

  • データを移動することなく、同じクエリでさまざまな Teradata データソースに対してクエリを実行する。

  • エンタープライズエコシステム全体のデータソースに対して分散クエリ、更新、コマンド、トランザクションを発行する。

  • Microsoft ビジネスインテリジェンススイート (SSIS、SSRS、SSAS) 内から Teradata データベースへの接続を統合する。

  • Teradata データベースから RDS for SQL Server に移行する。

既存の RDS for SQL Server DB インスタンスまたは新しい RDS for SQL Server DB インスタンスで、Teradata 用のリンクサーバーを 1 つ以上アクティブ化できます。その後、外部の Teradata データソースを DB インスタンスと統合できます。

サポート対象のバージョンとリージョン

RDS for SQL Server は、すべての AWS リージョンで、SQL Server Standard Edition と SQL Server Enterprise Edition の次のバージョンについて Teradata ODBC を使用したリンクサーバーをサポートしています。

  • SQL Server 2022、すべてのバージョン

  • SQL Server 2019、すべてのバージョン

  • SQL Server 2017、すべてのバージョン

次の Teradata データベースバージョンは、RDS for SQL Server とのリンクをサポートしています。

  • Teradata 17.20、すべてのバージョン

制限と推奨事項

Teradata ODBC を使用したリンクサーバーには、次の制限が適用されます。

  • RDS for SQL Server は、Teradata ソースのユーザー名とパスワードによる簡易認証のみをサポートします。

  • RDS for SQL Server は、Teradata ODBC ドライバーのバージョン 17.20.0.33 のみをサポートします。

  • RDS for SQL Server は、接続文字列のショートカットとして使用するデータソース名 (DSN) の作成をサポートしません。

  • RDS for SQL Server は、ODBC ドライバーのトレースをサポートしません。ODBC イベントをトレースするには、SQL Server 拡張イベントを使用します。詳細については、「RDS for SQL Server で拡張イベントを設定する」を参照してください。

  • RDS for SQL Server は、SQL Server Management Studio (SSMS) の使用時に Teradata リンクサーバーのカタログフォルダにアクセスすることをサポートしていません。

Teradata ODBC を使用したリンクサーバーを使用する際には、次の推奨事項を考慮してください。

  • 各 RDS for SQL Server DB インスタンスのセキュリティグループに適切な TCP ポートを追加して、ネットワークトラフィックを許可します。EC2 Teradata DB インスタンスと RDS for SQL Server DB インスタンスの間にリンクサーバーを設定する場合、EC2 Teradata DB インスタンスの IP アドレスからのトラフィックを許可する必要があります。また、RDS for SQL Server DB インスタンスがデータベース通信をリッスンするために使用しているポートでのトラフィックを許可する必要があります。セキュリティグループの詳細については、「セキュリティグループによるアクセス制御」を参照してください。

  • 分散トランザクション (XA) はサポートされています。分散トランザクションをアクティブにするには、DB インスタンスのオプショングループで MSDTC オプションを有効にし、XA トランザクションが有効になっていることを確認します。詳細については、「RDS for SQL Server での Microsoft 分散トランザクションコーディネーターのサポート」を参照してください。

  • リンクされた Teradata ODBC は、Teradata Server で設定されている限り、SSL/TLS をサポートします。詳細については、「Enable TLS Connectivity on Teradata Vantage」を参照してください。

マルチ AZ 配置に関する考慮事項

RDS for SQL Server は現在、マルチ AZ 配置内のミラーリングされたデータベースサーバー (または Always-On 可用性グループのセカンダリサーバー) にリンクサーバーをレプリケートしません。設定を変更してミラーリングまたは Always-On を追加する前にリンクサーバーを追加した場合、リンクサーバーは既存のリンクサーバーに対してコピーされます。

または、プライマリインスタンスにリンクサーバーを作成し、高可用性サーバーインスタンスにフェイルオーバーしてから、リンクサーバーを再度作成する方法でも、リンクサーバーを両方の RDS for SQL Server インスタンス上に存在させることができます。