mysql.rds_start_replication_until
RDS for MySQL DB インスタンスからレプリケーションをスタートし、指定したバイナリログファイルの場所でレプリケーションを停止します。
[Syntax] (構文)
CALL mysql.rds_start_replication_until ( replication_log_file , replication_stop_point );
パラメータ
- replication_log_file
-
出典データベースインスタンスのバイナリログの名前には、レプリケーション情報が含まれています。
- replication_stop_point
-
replication_log_file
バイナリログ内でレプリケーションが停止する場所。
使用に関する注意事項
マスターユーザーが mysql.rds_start_replication_until
を実行する必要があります。
このプロシージャは、災害対策用の遅延レプリケーションで使用できます。遅延レプリケーションを設定している場合は、このプロシージャを使用して、遅延したリードレプリカへの変更を災害発生直前の時点までロールフォワードできます。このプロシージャでのレプリケーションが停止したら、「リードレプリカをスタンドアロン DB インスタンスに昇格させる」の手順に従ってリードレプリカを新しいプライマリ DB インスタンスに昇格させることができます。
次のストアドプロシージャを使用して遅延レプリケーションを設定できます。
replication_log_file
パラメータに指定するファイル名は、出典データベースインスタンスの binlog ファイル名と一致する必要があります。
replication_stop_point
パラメータで指定した停止場所が過去の時点である場合、レプリケーションは即座に停止します。
mysql.rds_start_replication_until
プロシージャは、以下のバージョンの RDS for MySQL で利用できます。
-
MySQL のバージョン 8.0 (8.0.26 以降)
-
MySQL の バージョン 5.7 (5.7.22 以降)
例
次の例では、レプリケーションをスタートし、120
バイナリログファイルの場所 mysql-bin-changelog.000777
に達するまで変更をレプリケートします。
call mysql.rds_start_replication_until( 'mysql-bin-changelog.000777', 120);