マルチリージョンレプリケーション - AWS Directory Service

マルチリージョンレプリケーション

マルチリージョンレプリケーションを使用すると、複数のリージョンで AWS Managed Microsoft AD ディレクトリのデータを自動でレプリケートできます。このレプリケーションにより、分散した地理的な場所にいるユーザーやアプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。AWSManaged Microsoft AD は、ネイティブの Active Directory レプリケーションを使用して、ディレクトリのデータを新しいリージョンに安全にレプリケートします。

マルチリージョンレプリケーションがサポートされているのは、AWS Managed Microsoft AD の Enterprise Edition のみです。自動マルチリージョンレプリケーションは、AWS Managed Microsoft AD が提供されているほとんどのリージョンで使用できます。この機能は以下のリージョンでは利用できません。

  • アフリカ (ケープタウン) af-south-1

  • アジアパシフィック (香港) ap-east-1

  • 欧州 (ミラノ) eu-south-1

  • 中東 (バーレーン) me-south-1

利点

AWS Managed Microsoft AD のマルチリージョンレプリケーションにより、AD 対応アプリケーションは、ディレクトリをローカルに使用してパフォーマンスを向上させ、マルチリージョン機能を使用して回復性を高めます。マルチリージョンレプリケーションは、SharePoint や SQL Server Always On などの AD 対応アプリケーションだけでなく、Amazon RDS for SQL Server や FSx for Windows File Server のような AWS のサービスでも使用できます。以下は、マルチリージョンレプリケーションのその他の利点です。

  • 単一の AWS Managed Microsoft AD インスタンスをすばやく、グローバルにデプロイでき、グローバル AD インフラストラクチャを自身で管理するという困難な作業がなくなります。

  • これにより、Windows や Linux のワークロードを複数の AWS リージョンにデプロイし、管理することが簡単になり、コスト効率がよくなります。自動マルチリージョンレプリケーションによって、グローバルな AD 対応アプリケーションで最適なパフォーマンスを実現できます。Windows または Linux インスタンスにデプロイされたすべてのアプリケーションは、AWS Managed Microsoft AD をリージョンでローカルに使用します。これにより、可能な限り最も近いリージョンからユーザーリクエストに応答できるようになります。

  • マルチリージョンの耐障害性が得られます。高可用性の AWS マネージドインフラストラクチャにデプロイされた AWS Managed Microsoft AD は、自動ソフトウェア更新、モニタリング、復旧、そして基盤となる AD インフラストラクチャのセキュリティに、すべてのリージョンで対処します。ユーザーはアプリケーションの構築に専念できます。