NXP LPC54018 IoT モジュールの開始方法

重要

このリファレンス統合は、非推奨の Amazon-FreeRTOS リポジトリでホストされています。新しいプロジェクトを作成するときは、ここから始めることをお勧めします。現在非推奨の Amazon-FreeRTOS リポジトリをベースにした既存の FreeRTOS プロジェクトが既にある場合は、「Amazon FreeRTOS Github リポジトリ移行ガイド」を参照してください。

このチュートリアルでは、NXP LPC54018 IoT モジュールの使用を開始するための手順について説明します。NXP LPC54018 IoT モジュールがない場合は、AWS Partner Device Catalog にアクセスして当社のパートナーから購入してください。USB ケーブルを使用して NXP LPC54018 IoT モジュールをコンピュータに接続します。

開始する前に、デバイスを AWS クラウドに接続するように、AWS IoT と FreeRTOS ダウンロードを設定する必要があります。手順については、「最初のステップ」を参照してください。このチュートリアルでは、FreeRTOS ダウンロードディレクトリへのパスを freertos とします。

概要

このチュートリアルには、使用開始のための以下の手順が含まれています。

1. ボードをホストマシンに接続します。

2. マイクロコントローラーボード用の組み込みアプリケーションを開発およびデバッグするためのソフトウェアをホストマシンにインストールします。

3. FreeRTOS デモアプリケーションをバイナリイメージにクロスコンパイルします。

4. アプリケーションバイナリイメージをボードにロードし、アプリケーションを実行します。

NXP ハードウェアを設定する

NXP LPC 54018 を設定するには

• コンピュータを LPC 54018 NXP の USB ポートに接続します。

JTAG デバッガーをセットアップするには

NXP LPC54018 ボード上で実行されるコードを起動してデバッグするには、JTAG デバッガーが必要です。FreeRTOS は OM40006 IoT モジュールを使用してテストされました。サポートされるデバッガーの詳細については、OM40007 LPC54018 IoT モジュール製品ページの NXP LPC54018 IoT モジュールのユーザーマニュアルを参照してください。

1. OM40006 IoT モジュールデバッガーを使用している場合、コンバーターケーブルを使用して 20 ピンコネクタをデバッガーから NXP IoT モジュールの 10 ピンコネクタに接続します。

2. ミニ USB to USB ケーブルを使用して、コンピュータの USB ポートに NXP LPC54018 と OM40006 IoT モジュールデバッガーを接続します。

開発環境をセットアップする

FreeRTOS は、NXP LPC54018 IoT モジュール用の 2 つの IDE (IAR Embedded Workbench と MCUXpresso) をサポートしています。

開始する前に、これらのいずれかの IDE をインストールします。

IAR Embedded Workbench for ARM をインストールするには

1. 「IAR Embed Workbench for ARM」を参照し、ソフトウェアをダウンロードします。

   注記

   IAR Embedded Workbench for ARM には、Microsoft Windows が必要です。

2. インストーラを実行し、プロンプトに従います。

3. [License Wizard] (ライセンスウィザード) で [Register with IAR Systems to get an evaluation license] (IAR Systems に登録して評価ライセンスを取得する) を選択します。

4. デモを実行する前に、デバイスにブートローダを置きます。

NXP から MCUXpresso をインストールするには

1. NXP から MCUXpresso インストーラをダウンロードしてインストールします。

   注記

   バージョン 10.3.x 以降がサポートされます。

2. [MCUXpresso SDK] を参照して、[Build your SDK] (SDK を構築) を選択します。

   注記

   バージョン 2.5 以降がサポートされています。

3. [Select Development Board] (開発ボードの選択) を選択します。

4. [Select Development Board] (開発ボードの選択) の [Search by Name] (名前で検索) に、「LPC54018-IoT-Module」と入力し ます。

5. [Boards] (ボード) で、[LPC54018-IoT-Module] を選択します。

6. ハードウェアの詳細を確認してから、[Build MCUXepresso SDK] (MCUXepresso SDK の構築) を選択します。

7. IDE MCUXpresso を使用している SDK for Windows はすでに組み込まれています。[Download SDK] (SDK のダウンロード) を選択します。別のオペレーティングシステムを使用している場合は、[Host OS] (ホスト OS) からオペレーティングシステムを選択し、[Download SDK] (SDK のダウンロード) を選択します。

8. MCUXpresso IDE を起動し、[Installed SDK] (インストールされている SDK) タブを選択します。

9. [Installed SDK] (インストールされている SDK) ウィンドウに、ダウンロードした SDK アーカイブファイルをドラッグアンドドロップします。

インストール中に問題が発生した場合は、「NXP サポート」または「NXP 開発者用リソース」を参照してください。

クラウドの MQTT メッセージのモニタリング

FreeRTOS デモプロジェクトを実行する前に、デバイスが AWS クラウドに送信するメッセージをモニタリングするために、AWS IoT コンソールで MQTT クライアントをセットアップすることができます。

AWS IoT MQTT クライアントで MQTT トピックをサブスクライブするには

1. AWS IoT コンソール にサインインします。

2. ナビゲーションペインで、[テスト] を選択し、[MQTT テストクライアント] を選択して MQTT クライアントを開きます。

3. [Subscription topic] (トピックのサブスクリプション) で your-thing-name/example/topic と入力し、[Subscribe to topic] (トピックへのサブスクライブ) を選択します。

デバイス上でデモプロジェクトが正常に実行されると、「Hello World!」が 購読しているトピックに複数回送信されたことを確認できます。

FreeRTOS デモプロジェクトを構築して実行する

FreeRTOS デモを IDE にインポートする

FreeRTOS サンプルコードを IAR Embedded Workbench IDE にインポートするには

1. IAR Embedded Workbench を開き、[File] (ファイル) メニューから、[Open Workspace] (WorkSpace を開く) を選択します。

2. [search-directory] テキストボックスに「projects/nxp/lpc54018iotmodule/iar/aws_demos」と入力し、[aws_demos.eww] を選択します。

3. [Project] (プロジェクト) メニューから [Rebuild All] (すべて再構築) を選択します。

FreeRTOS サンプルコードを MCUXpresso IDE にインポートするには

1. MCUXpresso を開き、[File] (ファイル) メニューから [Open Projects From File System] (ファイルシステムからプロジェクトを開く) を選択します。

2. [Directory] (ディレクトリ) テキストボックスで「projects/nxp/lpc54018iotmodule/mcuxpresso/aws_demos」と入力し、[Finish] (終了) を選択します。

3. [Project] (プロジェクト) メニューから [Build All] (すべて構築) を選択します。

FreeRTOS デモプロジェクトを実行する

IAR Embedded Workbench IDE で FreeRTOS デモプロジェクトを実行するには

1. IDE で、[Project] (プロジェクト) メニューから [Make] を選択します。

2. [Project] (プロジェクト) メニューから、[Download and Debug] (ダウンロードとデバッグ) を選択します。

3. [Debug] (デバッグ) メニューから [Start Debugging] (デバッグの開始) を選択します。

4. デバッガーが main のブレークポイントで停止したら、[Debug] (デバッグ) メニューから [Go] (実行) を選択します。

   注記

   [J-Link Device Selection] (J-Link デバイス選択) ダイアログボックスが表示された場合は、[OK] を選択して続行します。[Target Device Settings] (ターゲットデバイスの設定) ダイアログボックスで [Unspecified] (指定しない)、[Cortex-M4]、[OK] の順に選択します。これを行う必要があるのは 1 度だけです。

MCUxpresso IDE で FreeRTOS デモプロジェクトを実行するには

1. IDE で、[Project] (プロジェクト) メニューから [Build] (構築) を選択します。

2. デバッグを初めて使用する場合は、[Debug] (デバッグ) ツールバーで aws_demos プロジェクトを選択し、青いデバッグボタンを選択します。

3. 検出されたデバッグプローブがすべて表示されます。使用するプローブを選択し、[OK] を選択してデバッグを開始します。

   注記

   デバッガーが main() のブレークポイントで停止したら、デバッグ再起動ボタン を 1 回押してデバッグセッションをリセットします。(これは、NXP54018-IoT-Module 用の MCUXpresso デバッガーのバグのために必要です。)

4. デバッガーが main() のブレークポイントで停止したら、[Debug] (デバッグ) メニューから [Go] (実行) を選択します。

トラブルシューティング

FreeRTOS の開始方法に関する一般的なトラブルシューティングについては、「トラブルシューティングの開始方法」を参照してください。