概要開発環境をセットアップする FreeRTOS デモプロジェクトを構築して実行するトラブルシューティング

Texas Instruments CC3220SF-LAUNCHXL の開始方法

重要

このリファレンス統合は、非推奨の Amazon-FreeRTOS リポジトリでホストされています。新しいプロジェクトを作成するときは、ここから始めることをお勧めします。現在非推奨の Amazon-FreeRTOS リポジトリをベースにした既存の FreeRTOS プロジェクトが既にある場合は、「Amazon FreeRTOS Github リポジトリ移行ガイド」を参照してください。

このチュートリアルでは、Texas Instruments CC3220SF-LAUNCHXL の使用を開始するための手順について説明します。Texas Instruments (TI) CC3220SF-LAUNCHXL Development Kit がない場合は、AWS Partner Device Catalog にアクセスして当社のパートナーから購入してください。

開始する前に、デバイスを AWS クラウドに接続するように、AWS IoT と FreeRTOS ダウンロードを設定する必要があります。手順については、「最初のステップ」を参照してください。このチュートリアルでは、FreeRTOS ダウンロードディレクトリへのパスを freertos とします。

概要

このチュートリアルには、使用開始のための以下の手順が含まれています。

マイクロコントローラーボード用の組み込みアプリケーションを開発およびデバッグするためのソフトウェアをホストマシンにインストールします。
FreeRTOS デモアプリケーションをバイナリイメージにクロスコンパイルします。
アプリケーションバイナリイメージをボードにロードし、アプリケーションを実行します。

開発環境をセットアップする

以下のステップに従って、FreeRTOS の使用を開始するための開発環境をセットアップしてください。

FreeRTOS は、TI CC3220SF-LAUNCHXL Development Kit 用の 2 つの IDE (Code Composer Studio と IAR Embedded Workbench バージョン 8.32) をサポートしていることに注意してください。どちらの IDE でも開始することができます。

Code Composer Studio をインストールする

TI Code Composer Studio を参照します。
ホストマシン (Windows、macOS、または Linux 64-bit) のプラットフォーム用に、オフラインのインストーラをダウンロードします。
オフラインインストーラを解凍し、実行します。プロンプトに従います。
をインストールする製品ファミリーについては、SimpleLink Wi-Fi CC32xx Wireless MCUsを選択します。
次のページで、デバッグプローブのデフォルトの設定をそのまま使用し、[Finish] (完了) を選択します。

Code Composer Studio をインストールするときに問題が発生する場合は、TI Development Tools サポート、Code Composer Studio FAQs、および CCS トラブルシューティングを参照してください。

IAR Embedded Workbench をインストールする

IAR Embedded Workbench for ARM のバージョン 8.32 用 Windows インストーラをダウンロードして実行します。[Debug probe drivers] (デバッグプローブドライバ) で、[TI XDS] が選択されていることを確認します。
インストールを終了してプログラムを起動します。[License Wizard] (ライセンスのウィザード) ページで、[Register with IAR Systems to get an evaluation license] (IAR Systems に登録して評価ライセンスを取得する)、または独自の IAR ライセンスを使用します。

SimpleLink CC3220 SDK をインストールする

SimpleLink CC3220 SDK をインストールします。 SimpleLink Wi-Fi CC3220 SDK には、CC3220SF MCU のドライバー、40 を超えるサンプルアプリケーション、サンプルの使用に必要なドキュメントが含まれています。

Uniflash をインストールする

Uniflash をインストールします。CCS Uniflash は、TI MCU 上のオンチップフラッシュメモリをプログラムするために使用されるスタンドアロンのツールです。Uniflash には、GUI、コマンドライン、スクリプトインターフェイスがあります。

Wi-Fi プロビジョニングを設定する

ボードの Wi-Fi を設定するには、次のいずれかを実行します。

FreeRTOS デモを設定するの説明のとおり、FreeRTOS デモアプリケーションを設定します。
テックスインストゥルメントSmartConfigからを使用します。

FreeRTOS デモプロジェクトを構築して実行する

TI Code Composer で FreeRTOS デモプロジェクトを構築して実行する

FreeRTOS デモを TI Code Composer にインポートするには

TI Code Composer を開き、[OK] を選択して、デフォルトの WorkSpace 名をそのまま使用します。
[Getting Started] (開始方法) ページで、[Import Project] (プロジェクトのインポート) を選択します。
[Select search-directory] (検索ディレクトリを選択) に、projects/ti/cc3220_launchpad/ccs/aws_demos と入力します。デフォルトでは、プロジェクト aws_demos が選択されている必要があります。プロジェクトを TI Code Composer にインポートするには、[Finish] (完了) を選択します。
[Project Explorer] (プロジェクトエクスプローラー) で、[aws_demos] をダブルクリックしてプロジェクトをアクティブにします。
[Project] (プロジェクト) から [Build Project] (ビルドプロジェクト) を選択して、プロジェクトがエラーや警告なしでコンパイラされていることを確認します。

TI Code Composer で FreeRTOS デモを実行するには

Texas Instruments CC3220SF-LAUNCHXL 上の Sense On Power (SOP) ジャンパーが 0 の位置にあることを確認してください。詳細については、SimpleLink Wi-Fi CC3x20, CC3x3xネットワークプロセッサユーザーガイドを参照してください。
USB ケーブルを使用して Texas Instruments CC3220SF-LAUNCHXL をコンピュータに接続します。
プロジェクトエクスプローラーで、CC3220SF.ccxml がアクティブなターゲット設定として選択されていることを確認します。アクティブにするには、ファイルを右クリックして [Set as active target configuration] (アクティブターゲット設定として設定する) を選択します。
TI Code Composer で、[Run] (実行) から [Debug] (デバッグ) を選択します。
デバッガーが main() のブレークポイントで停止したら、[Run] (実行) メニューに移動して [Resume] (再開) を選択します。

クラウドの MQTT メッセージのモニタリング

FreeRTOS デモプロジェクトを実行する前に、デバイスが AWS クラウドに送信するメッセージをモニタリングするために、AWS IoT コンソールで MQTT クライアントをセットアップすることができます。

AWS IoT MQTT クライアントで MQTT トピックをサブスクライブするには

AWS IoT コンソールにサインインします。
ナビゲーションペインで、[テスト] を選択し、[MQTT テストクライアント] を選択して MQTT クライアントを開きます。
[Subscription topic] (トピックのサブスクリプション) で your-thing-name/example/topic と入力し、[Subscribe to topic] (トピックへのサブスクライブ) を選択します。

デバイス上でデモプロジェクトが正常に実行されると、「Hello World!」が購読しているトピックに複数回送信されたことを確認できます。

IAR Embedded Workbench で FreeRTOS デモプロジェクトを構築して実行する

FreeRTOS デモを IAR Embedded Workbench にインポートするには

IAR Embedded Workbench を開き、[File] (ファイル)、[Open Workspace] (WorkSpace を開く) の順に選択します。
projects/ti/cc3220_launchpad/iar/aws_demos に移動して [aws_demos.eww] を選択してから、[OK] を選択します。
プロジェクト名 (aws_demos) を右クリックし、[Make] (作成) をクリックします。

IAR Embedded Workbench で FreeRTOS デモを実行するには

Texas Instruments CC3220SF-LAUNCHXL 上の Sense On Power (SOP) ジャンパーが 0 の位置にあることを確認してください。詳細については、SimpleLink Wi-Fi CC3x20, CC3x3xネットワークプロセッサユーザーガイドを参照してください。
USB ケーブルを使用して Texas Instruments CC3220SF-LAUNCHXL をコンピュータに接続します。
プロジェクトを再構築します。

プロジェクトを再構築するには、[Project] (プロジェクト) メニューから [Make] (作成) を選択します。
[Project] (プロジェクト) メニューから、[Download and Debug] (ダウンロードとデバッグ) を選択します。「警告: の初期化に失敗しました」と表示されている場合は EnergyTrace無視してかまいません。の詳細については EnergyTrace、「MSP Technology EnergyTrace 」を参照してください。
デバッガーが main() のブレークポイントで停止したら、[Debug] (デバッグ) メニューに移動して [Go] (実行) を選択します。

FreeRTOS で CMake を使用する

FreeRTOS 開発に IDE を使用しない場合は、代わりに CMake を使用して、サードパーティのコードエディタおよびデバッグツールを使用して開発したデモアプリケーションまたはアプリケーションを構築して実行できます。

CMake で FreeRTOS デモを構築するには

生成されたビルドファイルを格納するフォルダ (build-folder) を作成します。
検索パス ($ PATH 環境変数) に、TI CGT コンパイラバイナリがあるフォルダ (C:\ti\ccs910\ccs\tools\compiler\ti-cgt-arm_18.12.2.LTS\bin など) が含まれていることを確認してください。

TI ボードで TI ARM コンパイラを使用している場合は、次のコマンドを使用してソースコードからビルドファイルを生成します。
```
cmake -DVENDOR=ti -DBOARD=cc3220_launchpad -DCOMPILER=arm-ti -S freertos -B build-folder
```

詳細については、「FreeRTOS で CMake を使用する」を参照してください。

トラブルシューティング

AWS IoT コンソールの MQTT クライアントにメッセージが表示されない場合は、ボードのデバッグ設定を行う必要が生じる場合があります。

TI ボードのデバッグ設定を設定するには

Code Composer の [Project Explorer] (プロジェクトエクスプローラー) で、[aws_demos] を選択します。
[Run] (実行) メニューから、[Debug Configurations] (デバッグ設定) を選択します。
ナビゲーションペインで [aws_demos] を選択します。
[Target] (ターゲット) タブの [Connection Options] (接続のオプション) で、[Reset the target on a connect] (接続のターゲットをリセットする) を選択します。
[Apply] (適用)、[Close] (終了) の順に選択します。

上記の手順が機能しない場合は、シリアルターミナルのプログラムの出力を確認します。問題の原因を示す任意のテキストが表示されます。

FreeRTOS の開始方法に関する一般的なトラブルシューティングについては、「トラブルシューティングの開始方法」を参照してください。

ブラウザで JavaScript が無効になっているか、使用できません。

AWS ドキュメントを使用するには、JavaScript を有効にする必要があります。手順については、使用するブラウザのヘルプページを参照してください。

ドキュメントの表記規則

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