マルチキャストグループを作成しグループにデバイスを追加する
コンソールまたは CLI を使用して、マルチキャストグループを作成できます。初めてマルチキャストグループを作成する場合は、コンソールを使用してマルチキャストグループを追加することをお勧めします。マルチキャストグループの管理、グループからのデバイスの追加または削除には、CLI を使用できます。
追加したエンドデバイスとシグナリングを交換すると、AWS IoT Core for LoRaWAN によりエンドデバイスとの共有キーが確立され、データ転送のパラメータが設定されます。
前提条件
マルチキャストグループを作成しグループにデバイスを追加するには、次の操作を実行します。
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FUOTA の設定パラメータ
GenAppKey
およびFPorts
を指定して、マルチキャストおよび FUOTA の設定用にデバイスを準備します。詳細については、「マルチキャストおよび FUOTA 設定用のデバイスを準備する」を参照してください。 -
デバイスがクラス B またはクラス C のオペレーションモードをサポートしているかどうかを確認します。デバイスがサポートするデバイスクラスに応じて、[Supports Class B] (クラス B をサポート) または [Supports Class C] (クラス C をサポート) モードの一方または両方が有効なデバイスプロファイルを選択します。デバイスプロファイルの詳細については、「プロファイルを AWS IoT Core for LoRaWAN に追加する」を参照してください。
マルチキャストセッションの開始時、グループ内のデバイスへのダウンリンクメッセージの送信に、クラス B またはクラス C の配信ウィンドウが使用されます。
コンソールを使用してマルチキャストグループを作成する
コンソールを使用してマルチキャストグループを作成するには、AWS IoT コンソールの [Multicast groups]
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マルチキャストグループの作成
マルチキャストグループを作成するには、グループのマルチキャストプロパティおよびタグを指定します。
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マルチキャストプロパティの指定
マルチキャストプロパティを指定するには、マルチキャストグループについての次の情報を入力します。
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Name (名前): マルチキャストグループの一意の名前を入力します。名前には、文字、数字、ハイフン、またはアンダースコアのみを使用できます。スペースを含めることはできません。
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Description (説明): マルチキャストグループの説明をオプションで提供できます。説明の長さは最大 2,048 文字です。
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マルチキャストグループのタグ
オプションで、マルチキャストグループの Tags (タグ) として任意のキーと値の組み合わせを指定できます。マルチキャストグループの作成を続行するには、[Next] (次へ) を選択します。
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マルチキャストグループにデバイスを追加
個々のデバイスまたはデバイスのグループをマルチキャストグループに追加できます。デバイスを追加するには、次の操作を実行します。
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RFRegion の指定
マルチキャストグループの 周波数帯域 または RFRegion を指定します。マルチキャストグループの RFRegion は、マルチキャストグループに追加するデバイスの RFRegion と一致する必要があります。RFRegion の詳細については、「ゲートウェイとデバイス接続用の LoRa 周波数帯域の選択を検討する」を参照してください。
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マルチキャストのデバイスクラスを選択する
マルチキャストセッションの開始時に、マルチキャストグループ内のデバイスをクラス B モードまたはクラス C モードのどちらに切り替えるかを選択します。クラス B のセッションでは通常のダウンリンクスロットでダウンリンクメッセージを受信でき、クラス C ではいつでもダウンリンクメッセージを受信できます。
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グループに追加するデバイスを選択
マルチキャストグループにデバイスを個別に追加するか、一括で追加するかを選択します。
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デバイスを個別に追加するには、グループに追加する各デバイスのワイヤレスデバイス ID を入力します。
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デバイスを一括で追加するには、追加するデバイスをデバイスプロファイルまたはタグでフィルタリングできます。デバイスプロファイルの場合、クラス B、クラス C、または両方のデバイスクラスをサポートするプロファイルを持つデバイスを追加できます。
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マルチキャストグループを作成するには、[Create] (作成) を選択します。
マルチキャストグループの詳細と追加したデバイスがグループに表示されます。マルチキャストグループおよびデバイスのステータスに関する情報、および問題のトラブルシューティングについては、「マルチキャストグループおよびグループ内のデバイスのステータスのモニタリングとトラブルシューティング」を参照してください。
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マルチキャストグループの作成後は、[Action] (アクション) を選択して、デバイスを編集、削除、またはマルチキャストグループに追加できます。デバイスを追加したら、ダウンリンクのペイロードがグループ内のデバイスに送信されるようにセッションをスケジュールできます。
API を使用してマルチキャストグループを作成
API を使用してマルチキャストグループを作成し、グループにデバイスを追加するには、次の操作を実行します。
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マルチキャストグループの作成
マルチキャストグループの作成には、
CreateMulticastGroup
API オペレーションまたはcreate-multicast-group
CLI コマンドを使用します。create-multicast-group
コマンドへの入力としてinput.json
ファイルを指定できます。aws iotwireless create-multicast-group \ --cli-input-json file://input.json
各パラメータの意味は次のとおりです。
input.json の内容
{ "Description": "Multicast group to send downlink payload and perform FUOTA.", "LoRaWAN": { "DlClass": "ClassB", "RfRegion": "US915" }, "Name": "MC_group_FUOTA" }
マルチキャストグループを作成したら、次の API オペレーションまたは CLI コマンドを使用して、マルチキャストグループに関する情報を更新、削除、取得できます。
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マルチキャストグループにデバイスを追加
個別に、または一括でマルチキャストグループにデバイスを追加できます。
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マルチキャストグループにデバイスを一括で追加するには、
StartBulkAssociateWirelessDeviceWithMulticastGroup
API オペレーションまたはstart-bulk-associate-wireless-device-with-multicast-group
CLI コマンドを使用します。マルチキャストグループに関連付けるデバイスを一括でフィルタリングするには、クエリ文字列を指定します。次に、指定された ID がリンクされたデバイスプロファイルを持つデバイスのグループを追加する方法を示します。aws iotwireless start-bulk-associate-wireless-device-with-multicast-group \ --id "12abd34e-5f67-89c2-9293-593b1bd862e0" \ --cli-input-json file://input.json
各パラメータの意味は次のとおりです。
input.json の内容
{ "QueryString": "DeviceProfileName: MyWirelessDevice AND DeviceProfileId: d6d8ef8e-7045-496d-b3f4-ebcaa1d564bf", "Tags": [ { "Key": "Multicast", "Value": "ClassB" } ] }
この
multicast-groups/d6d8ef8e-7045-496d-b3f4-ebcaa1d564bf/bulk
は、デバイスをグループに関連付けるために使用する URL です。 -
マルチキャストグループにデバイスを個別に追加するには、
AssociateWirelessDeviceWithMulticastGroup
API オペレーションまたはassociate-wireless-device-with-multicast-group
CLI コマンドを使用します。グループに追加する各デバイスのワイヤレスデバイス ID を指定します。aws iotwireless associate-wireless-device-with-multicast-group \ --id "12abd34e-5f67-89c2-9293-593b1bd862e0" \ --wireless-device-id "ab0c23d3-b001-45ef-6a01-2bc3de4f5333"
マルチキャストグループを作成したら、次の API オペレーションまたは CLI コマンドを使用して、マルチキャストグループに関する情報を取得したり、デバイスの関連付けを解除できます。
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DisassociateWirelessDeviceFromMulticastGroup
、、またはdisassociate-wireless-device-from-multicast-group
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StartBulkDisassociateWirelessDeviceFromMulticastGroup
、、またはstart-bulk-disassociate-wireless-device-from-multicast-group
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ListWirelessDevices
、、またはlist-wireless-devices
注記
ListWirelessDevices
API オペレーションは、一般的なワイヤレスデバイス、およびマルチキャストグループまたは FUOTA タスクに関連付けられているワイヤレスデバイスを一覧表示するために使用できます。-
マルチキャストグループに関連付けられているワイヤレスデバイスを一覧表示するには、フィルタとして
MulticastGroupID
を持つListWirelessDevices
API オペレーションを使用します。 -
FUOTA タスクに関連付けられているワイヤレスデバイスを一覧表示するには、フィルタとして
ListWirelessDevices
を持つFuotaTaskID
API オペレーションを使用します。
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次のステップ
マルチキャストグループを作成してデバイスを追加したら、デバイスの追加を続行したり、マルチキャストグループとデバイスのステータスをモニタリングできます。デバイスがグループに正常に追加されている場合、ダウンリンクメッセージがデバイスに送信されるように設定およびスケジュールできます。ダウンリンクメッセージを送信するには、デバイスのステータスが [Multicast setup ready] (マルチキャストのセットアップの準備が完了しました) である必要があります。ダウンリンクメッセージをスケジュールすると、ステータスは [Session attempting] (セッションの試行中) に変わります。詳細については、「マルチキャストグループ内のデバイスに送信するダウンリンクメッセージをスケジュールする」を参照してください。
マルチキャストグループ内のデバイスのファームウェアを更新する場合、AWS IoT Core for LoRaWAN で Firmware Updates Over-The-Air (FUOTA) を実行できます。詳細については、「AWS IoT Core for LoRaWAN デバイス用の Firmware Updates Over-The-Air (FUOTA)」を参照してください。
デバイスが追加されなかった場合、またはマルチキャストグループやデバイスのステータスにエラーが表示された場合は、エラーにカーソルを合わせると詳細情報を取得でき、解決することができます。それでもエラーが表示される場合は、問題のトラブルシューティングと解決方法の詳細について、「マルチキャストグループおよびグループ内のデバイスのステータスのモニタリングとトラブルシューティング」を参照してください。