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Amazon Simple Email Service
開発者ガイド

Amazon SES によるメール受信の概念

Amazon SES を E メールレシーバーとして使用するときは、メールの処理方法を指示する必要があります。メールをきめ細かく制御する方法として主に使用されるのは、受取人に基づいて実行するアクションを指定する方法です。別の方法として、発信元 IP アドレスに基づいてメールをブロックまたは許可する方法があります。このトピックでは、両方の方法について説明します。

受取人ベースの制御

受信メールを制御する主な方法としては、受取人に基づいてメールの処理方法を指定します。たとえば、example.com というドメインを所有している場合、user@example.com 宛てのメールはバウンスさせ、example.com およびそのサブドメイン宛てのそれ以外のすべてのメールを配信するように指定できます。このとき指定する受取人リストを条件と呼びます。

受信ルールをセットアップして、条件が満たされたときのメールの処理方法を指定します。受信ルールは、条件と、順序どおりに並べたアクションのリストで構成されます。受信メールの宛先となっている受取人が、条件に指定された受取人と一致する場合、ルールに指定されたアクションが Amazon SES で実行されます。以下のアクションを使用できます。

  • S3 アクション - 当該メールを Amazon S3 バケットに配信し、オプションで Amazon SNS を通じて通知します。

  • SNS アクション - メールを Amazon SNS トピックに公開します。

    注記

    この SNS アクションでは、メールのコンテンツの完全なコピーが Amazon SNS 通知に含まれます。ここで言及されるそれ以外の Amazon SNS 通知は、単純にメールの配信を通知するだけであり、メールのコンテンツそのものではなくメールに関する情報が含まれます。

  • Lambda アクション - Lambda 関数を通じてコードを呼び出し、オプションで Amazon SNS を通じて通知します。

  • バウンスアクション - 送信下にバウンス応答を返すことによってメールを拒否し、オプションで Amazon SNS を通じて通知します。

  • 停止アクション - 設定された受信ルールの評価を終了し、オプションで Amazon SNS を通じて通知します。

  • ヘッダー追加アクション - 受信メールにヘッダーを追加します。このアクションは通常、他のアクションとの組み合わせでのみ使用します。

  • WorkMail アクション - メールを Amazon WorkMail で処理します。Amazon WorkMail がセットアップを処理するため、このアクションを直接使用することは通常はありません。

複数の受信ルールがグループ化されたものが受信ルールセットです。ご使用の AWS アカウントで複数の受信ルールを定義することはできますが、有効にできる受信ルールセットは常に 1 つだけです。次の図は、受信ルール、受信ルールセット、アクションが相互にどのように関連するのかを示しています。

 インバウンド E メールの概要

IP アドレスベースの制御

IP アドレスフィルタをセットアップすることで、より広範なレベルでメールの流れを制御できます。IP アドレスフィルタはオプションであり、特定の IP アドレスまたは IP アドレス範囲から送信されるメールを受け入れるか拒否するかを指定できます。IP アドレスフィルタには、ブロックリスト (そこから受信するメールをブロックする IP アドレス) と 許可リスト (常にメールを受け入れる IP アドレス) を含めることができます。IP アドレスフィルタは、スパムをブロックするのに役立ちます。Amazon SES は、スパムの送信元として知られる IP アドレスの独自のブロックリストを保持していますが、該当する IP アドレスを許可リストに追加することで、それらの IP アドレスからのメールを受信するよう選択できます。

注記

Amazon EC2 の IP アドレスから送信されるメールを許可する場合は、そのアドレスを許可リストに追加する必要があります。Amazon EC2 から送信されるすべてのメールは、デフォルトではブロックされています。

E メール受信プロセス

ご使用のドメイン宛ての E メールを Amazon SES で受信すると、以下のイベントが発生します。

  1. Amazon SES は最初に送信者の IP アドレスを参照します。Amazon SES は、以下の場合を除き、メールがこの段階を通過することを許可します。

    • IP アドレスがブロックリストに含まれている。

    • IP アドレスが Amazon SES のブロックリストに含まれており、許可リストに含まれていない。

  2. Amazon SES は、有効な受信ルールセットを調べて、受信ルールの条件が受信メールの受取人と一致するかどうかを判断します。

  3. 一致しないと、Amazon SES はメールを拒否します。一致すると、Amazon SES はメールを受け入れます。

  4. メールを受け入れる場合、Amazon SES は有効な受信ルールセットを評価します。アクションまたは受信ルールによって受信ルールセットの評価が明示的に終了されない限り、受取人の条件のうち少なくとも 1 つと一致するすべての受信ルールが、定義された順序で適用されます。

プロセスの概要を理解したところで、「E メール受信のセットアップ」に進んで利用を開始できます。