Amazon S3 オブジェクトの削除 - Amazon Simple Storage Service

Amazon S3 オブジェクトの削除

Amazon S3 コンソール、AWS SDK、AWS Command Line Interface (AWS CLI)、または REST API を使用して、Amazon S3 から 1 つ以上のオブジェクトを直接削除できます。S3 バケット内のすべてのオブジェクトによりストレージコストが生じるため、不要になったオブジェクトを削除する必要があります。例えば、ログファイルを収集している場合は、不要になったファイルを削除することをお勧めします。ログファイルなどのオブジェクトを自動的に削除するライフサイクルルールをセットアップできます。詳細については、バケットのライフサイクル設定の指定 を参照してください。

Amazon S3 の機能と料金の詳細については、Amazon S3 料金を参照してください。

オブジェクトを削除するときは、以下の API オプションを利用できます。

  • 単一のオブジェクトの削除 - Amazon S3 では DELETE (DeleteObject) API オペレーションを提供しています。これを使用すると、単一の HTTP リクエストで 1 つのオブジェクトを削除できます。

  • 複数のオブジェクトの削除 - Amazon S3 では Multi−Object Delete (DeleteObjects) API を提供しています。これを使用すると、単一の HTTP リクエストで最大 1,000 個のオブジェクトを削除できます。

バージョニングが有効でないバケットからオブジェクトを削除する場合、オブジェクトキー名のみを指定します。ただし、バージョニングが有効なバケットからオブジェクトを削除する場合は、必要に応じてオブジェクトのバージョン ID を指定して、特定のバージョンのオブジェクトを削除することができます。

バージョニングが有効なバケットから、プログラムによってオブジェクトを削除する

バージョニングが有効なバケットの場合、複数のバージョンのオブジェクトがバケット内に存在する可能性があります。バージョニング対応のバケットを操作する場合は、delete API オペレーションで以下のオプションが可能です。

  • バージョンを指定しない削除リクエストの指定 - オブジェクトのキーのみを指定し、バージョン ID は指定しません。この場合、Amazon S3 は削除マーカーを作成し、レスポンスでバージョン ID を返します。オブジェクトはバケットから消去されます。オブジェクトのバージョニングと削除マーカーの概念については、S3 バケットでのバージョニングの使用 を参照してください。

  • バージョンを指定した削除リクエストの指定 - キーとバージョン ID の両方を指定します。この場合、以下の 2 通りの結果があり得ます。

    • バージョン ID が特定のオブジェクトバージョンにマッピングされている場合、Amazon S3 はその特定のバージョンのオブジェクトを削除します。

    • バージョン ID がそのオブジェクトの削除マーカーに対応する場合、Amazon S3 は削除マーカーを削除します。オブジェクトはバケットに再び表示されます。

MFA 対応のバケットからのオブジェクトの削除

多エレメント認証 (MFA) 対応のバケットからオブジェクトを削除する場合は、以下の点に注意してください。

  • 無効な MFA トークンを指定した場合、リクエストは常に失敗します。

  • MFA 対応のバケットがあり、バージョンを指定した削除リクエストを行う (オブジェクトのキーとバージョン ID を指定する) 場合、有効な MFA トークンを指定しないとリクエストは失敗します。さらに、MFA 対応バケットに対して Multi−Object Delete API オペレーションを使用する場合、いずれかの削除がバージョンを指定した削除リクエストである場合 (つまり、オブジェクトのキーとバージョン ID を指定した場合)、MFA トークンを指定しないとリクエスト全体が失敗します。

ただし、以下の場合、リクエストは成功します。

  • MFA 対応バケットを使用していて、バージョンを指定しない削除リクエストを行う (バージョニングされたオブジェクトを削除しない) 場合、MFA トークンを指定しなくても削除は成功します。

  • Multi−Object Delete リクエストで、MFA 対応バケットからバージョニング非対応のオブジェクトのみを削除するように指定した場合、MFA トークンを指定しなくても削除は成功します。

MFA 削除の詳細については、「MFA 削除の設定」を参照してください。