Amazon AppStream 2.0
管理ガイド

AppStream 2.0 フリートおよびスタックの作成

アプリケーションをストリーミングするには、スタックと関連付けられたフリートを含む環境と、1 つ以上のアプリケーションイメージが Amazon AppStream 2.0 に必要です。このチュートリアルでは、フリートおよびスタックのセットアップ手順と、スタックへのアクセス権をユーザーに付与する方法を示します。まだ行っていない場合は、最初に「Amazon AppStream 2.0 の使用開始: サンプルアプリケーションのセットアップ」の手順を確認することをお勧めします。

使用するイメージを作成する場合は、「チュートリアル: AppStream 2.0 コンソールを使用したカスタム AppStream 2.0 イメージの作成」を参照してください。

フリートを Active Directory ドメインに結合する場合は、Active Directory ドメインを設定してから、以下のステップを行ってください。詳細については、「AppStream 2.0 で Active Directory を使用する」を参照してください。

フリートを作成する

ユーザーアプリケーションを起動し、ストリーミングするフリートをセットアップおよび作成します。

フリートをセットアップして設定するには

  1. https://console.aws.amazon.com/appstream2 で AppStream 2.0 コンソールを開きます。

  2. コンソールに初めてアクセスする場合は、[Get Started] を選択するか、または、左側のナビゲーションメニューから [Fleets] を選択します。[Create Fleet] を選択します。

  3. [ステップ 1: フリートの詳細を入力する] に、フリートの一意の名前識別子を入力します。任意で以下の引数を指定することもできます。

    • [表示名]—フリートの表示名を入力します (最大 100 文字)。

    • [Description (説明)]—フリートの説明を入力します (最大 256 文字)。

    • [Tags (タグ)]—[Add Tag (タグの追加)] を選択し、タグのキーと値を入力します。さらにタグを追加するには、この手順を繰り返します。詳細については、「Amazon AppStream 2.0 リソースにタグを付ける」を参照してください。

  4. [Next (次へ)] を選択します。

  5. [Step 2: Choose an Image] で自分のニーズに合うイメージを選択して、[Next] を選択します。

  6. [Step 3: Configure Fleet] で、以下の操作を行います。

    • [Choose instance type] で、アプリケーションのパフォーマンス要件に合うインスタンスタイプを選択します。

    • [Fleet type] で、お客様のケースに合うフリートの種類を選択します。フリートタイプは、実行モードによって、すぐに使用できるかどうかとお支払い方法が異なります。

    • [Maximum session duration (最大セッション期間設定)] では、ストリーミングセッションがアクティブのままとなることができる最大時間を選択します。この制限に達する 5 分前にユーザーがまだストリーミングインスタンスに接続されている場合は、切断される前に、開いているドキュメントを保存するように求められます。この時間が経過すると、インスタンスが終了され、新しいインスタンスに置き換えられます。

    • [Disconnect timeout in minutes (切断タイムアウト (分単位))] では、ユーザーが切断した後にストリーミングセッションをアクティブのままにする時間を選択します。切断、またはこの時間間隔内のネットワークの中断の後、ユーザーが再接続を試みる場合、前のセッションに接続されます。それ以外の場合は、新しいストリーミングインスタンスで新しいセッションに接続されます。スタックをリダイレクト URL が指定されたフリートに関連付けると、ユーザーのストリーミングセッションの終了後に、ユーザーはその URL にリダイレクトされます。

      ユーザーがストリーミングセッションツールバーで [End Session] を選択してセッションを終了した場合、切断タイムアウトは適用されません。代わりに、開いているドキュメントを保存するかどうかの確認がユーザーに求められ、その後すぐにストリーミングインスタンスから切断されます。ユーザーが使用しているインスタンスは終了されます。

    • [Idle disconnect timeout in minutes (アイドル切断タイムアウト (分単位))] では、ユーザーがストリーミングセッションから切断されるまでにアイドル状態 (非アクティブ) であることができる時間と、[Disconnect timeout in minutes (切断タイムアウト (分単位))] 期間の開始時刻を選択します。ユーザーは、アイドル状態が原因で切断される前に通知されます。ユーザーが [Disconnect timeout in minutes (切断タイムアウト (分単位))] で指定した期間が経過する前にストリーミングセッションへの再接続を試みると、前のセッションに接続されます。それ以外の場合は、新しいストリーミングインスタンスで新しいセッションに接続されます。この値を 0 に設定すると無効になります。この値を無効にした場合、ユーザーはアイドル状態が原因で切断されることはありません。

      注記

      ユーザーがストリーミングセッション中にキーボードまたはマウスの入力を停止した場合、アイドル状態であると見なされます。ファイルのアップロードとダウンロード、オーディオ入力、オーディオ出力、およびピクセルの変更は、ユーザーアクティビティとはなりません。[Idle disconnect timeout in minutes (アイドル切断タイムアウト (分単位))] の期間が経過した後でも引き続きアイドル状態である場合、ユーザーは切断されます。

    • [最小容量] で、予想される同時ユーザーの最小数に基づいて、フリートのインスタンスの最小数を選択します。

    • [Maximum Capacity] で、予想される同時ユーザーの最大数に基づいて、フリートのインスタンスの最大数を選択します。

    • [IAM role(Advanced) (ロール (アドバンスト))] の場合、必要に応じて、[IAM ロール] リストから、フリートからアクセスできる AWS アカウントの IAM ロールを選択します。アカウントから AppStream 2.0 フリートインスタンスに IAM ロールを 適用すると、AWS 認証情報を手動で管理することなく、フリートインスタンスから AWS API リクエストを行うことができます。詳細については、「IAM ロールを使用して、AppStream 2.0 ストリーミングインスタンスで実行されるアプリケーションとスクリプトにアクセス許可を付与する」を参照してください。

    • [Scaling details (スケーリングの詳細)] で、特定の条件下で AppStream 2.0 が使用してフリートの容量を調整することができるデフォルトのスケーリングポリシーを指定します。フリートのサイズは、指定した最小および最大容量によって制限されることに注意してください。詳細については、「Amazon AppStream 2.0 の Fleet Auto Scaling」を参照してください。

  7. [Step 4: Configure Network] で、以下の操作を行います。

    • パブリックサブネットを持つ VPC にフリートインスタンスのインターネットアクセスを追加するには、[Default Internet Access] を選択します。NAT ゲートウェイを使用してインターネットアクセスを提供する場合は、[Default Internet Access] を未選択のままにします。詳細については、「Amazon AppStream 2.0 のネットワーキング、アクセス、およびセキュリティ」を参照してください。

    • アプリケーションが必要とするネットワークリソースへのアクセスが許可されている VPC および 2 つのサブネットを選択します。VPC またはサブネットがない場合は、提供されているリンクを使用してそれらを作成し、更新アイコンをクリックします。

    • [Security groups] で、このフリートに関連付ける最大 5 つのセキュリティグループを選択します。それ以外の場合は、VPC のデフォルトのセキュリティグループが使用されます。セキュリティグループを作成する必要がある場合は、提供されているリンクを使用し、更新アイコンをクリックします。

    • [Active Directory Domain (Optional)] で、ストリーミングインスタンスコンピュータオブジェクトの Active Directory と組織単位 (OU) を選択します。選択されたネットワークアクセス設定で DNS による解決が有効であり、ディレクトリと通信できることを確認します。詳細については、「AppStream 2.0 で Active Directory を使用する」を参照してください。

  8. [Create] を選択します。

    フリートが作成中で、フリートインスタンスがプロビジョニングされている場合、フリートのステータスは、[フリート] リストに [開始中] と表示されます。ステータスが [実行中] になるまで、フリートのステータスを更新するには、定期的に [更新] アイコンを選択します。フリートをスタックに関連付けることはできません。また、フリートのステータスが [Running] になるまでストリーミングセッションにフリートを使用することはできません。

スタックの作成

フリートへのアクセスを制御するために、スタックをセットアップして作成します。

スタックをセットアップして作成するには

  1. 左側のナビゲーションペインで、[Stacks] を選択し、それから [Create Stack] を選択します。

  2. [ステップ 1: スタックの詳細] の [スタックの詳細] に、スタックの一意の名前識別子を入力します。オプションで、以下のように指定できます。

    • [表示名]—スタックの表示名を入力します (最大 100 文字)。

    • [Description (説明)]—スタックの説明を入力します (最大 256 文字)。

    • Redirect URL (リダイレクト URL) — エンドユーザーがストリーミングセッションの終了後にリダイレクトされる URL を指定します。

    • Feedback URL (フィードバック URL) — ユーザーがアプリケーションストリーミングのエクスペリエンスについて「フィードバックを送信する [Send Feedback] (フィードバックの送信)」リンクをクリックした後、リダイレクトされる URL を指定します。URL を指定しない場合、このリンクは表示されません。

    • フリート — 既存のフリートを選択するか、新しいフリートを作成してスタックに関連付けます。

    • [Tags (タグ)]—[Add Tag (タグの追加)] を選択し、タグのキーと値を入力します。さらにタグを追加するには、この手順を繰り返します。詳細については、「Amazon AppStream 2.0 リソースにタグを付ける」を参照してください。

  3. [ステップ 1: スタックの詳細] の場合、[Network Access Points (Optional) (ネットワークアクセスポイント (オプション))] の Virtual Private Cloud (VPC) に、インターフェイス VPC エンドポイント (インターフェイスエンドポイント) であるプライベートリンクを作成できます。インターフェイスエンドポイントの作成を開始するには、[Create PrivateLink (プライベートリンクの作成)] を選択します。このリンクを選択すると、VPC コンソールが開きます。エンドポイントの作成を完了するには、インターフェイス VPC エンドポイントの作成とストリーミング の「インターフェイスエンドポイントを作成するには」のステップ 3~6 に従います。

    インターフェイスエンドポイントを作成したら、VPC 内でストリーミングトラフィックを維持するために使用できます。

  4. [Next] を選択します。

  5. [Step 2: Enable Storage] で、以下のうち、1 つ以上を選択して、ユーザーに永続的ストレージを提供できます。

    • Home Folders — アプリケーションストリーミングセッション中に、ユーザーはホームフォルダにファイルを保存し、ホームフォルダ内の既存のファイルにアクセスできます。ホームフォルダの有効化要件の詳細については、「AppStream 2.0 ユーザーのホームフォルダを有効にする」を参照してください。

    • Google Drive for G Suite — ユーザーは、必要に応じて、Google Drive for G Suite のアカウントを AppStream 2.0 にリンクすることもできます。プリケーションストリーミングセッション中、Google ドライブアカウントへのサインイン、Google ドライブへのファイル保存、Google ドライブの既存のファイルへのアクセスを行うことができます。Google ドライブを有効にできるのは、G Suite ドメイン内のアカウントに対してのみで、個人の Gmail アカウントに対してはできません。

      注記

      [Enable Google Drive] を選択したら、G Suite アカウントに関連付けられている組織ドメインの名前を 1 つ以上入力します。アプリケーションストリーミングセッション中の Google ドライブへのアクセスは、指定するドメインにあるユーザーアカウントに制限されます。最大 10 個のドメインを指定できます。Google ドライブの有効化要件の詳細については、「AppStream 2.0 ユーザーに対して Google ドライブを有効にする」を参照してください。

    • OneDrive for Business — ユーザーは OneDrive for Business のアカウントを AppStream 2.0 にリンクすることができます。プリケーションストリーミングセッション中、OneDrive アカウントへのサインイン、OneDrive へのファイル保存、OneDrive の既存のファイルへのアクセスを行うことができます。OneDrive は、OneDrive ドメインのアカウントに対してのみ有効にすることができます。個人アカウントに対して設定することはできません。

      注記

      [Enable OneDrive] を選択したら、OneDrive アカウントに関連付けられている組織ドメインの名前を 1 つ以上入力します。アプリケーションストリーミングセッション中の Google ドライブへのアクセスは、指定するドメインにあるユーザーアカウントに制限されます。最大 10 個のドメインを指定できます。OneDrive の有効化に関する要件の詳細については、「AppStream 2.0 ユーザーに対して OneDrive を有効にする」を参照してください。

  6. [Next (次へ)] を選択します。

  7. [Step 3: User Settings (ステップ 3: ユーザー設定)] で、ストリーミングセッションとローカルデバイス間でユーザーがデータを転送する方法を選択します。次に、アプリケーション設定の永続化を有効にするかどうかを選択します。完了したら、[Review (確認)] を選択します。

    クリップボード、ファイル転送、およびローカルデバイスへの出力に関するアクセス許可オプション:

    • クリップボード — デフォルトでは、ユーザーは、ローカルデバイスとストリーミングアプリケーション間でデータをコピーアンドペーストすることができます。クリップボードオプションを制限することで、ユーザーによるデータの貼り付け先をリモートストリーミングセッションに限定したり、データのコピー先をローカルデバイスに限定したりできます。クリップボードオプションを全面的に無効化することもできます。ユーザーはストリーミングセッション時にアプリケーション間でコピーアンドペーストできます。

    • ファイル転送 — デフォルトでは、ユーザーは、ローカルデバイスとストリーミングセッション間でファイルをアップロードおよびダウンロードすることができます。ファイル転送オプションを制限することで、ユーザーによるファイルのアップロード先をストリーミングセッションに限定したり、ファイルのダウンロード先をローカルデバイスに限定したりできます。ファイル転送を全面的に無効化することもできます。

      重要

      ユーザーがストリーミングセッション中にローカルドライブとフォルダにアクセスするために AppStream 2.0 ファイルシステムリダイレクトが必要な場合は、ファイルのアップロードとダウンロードの両方を有効にする必要があります。ファイルシステムリダイレクトを使用するには、ユーザーには、AppStream 2.0 クライアントバージョン 1.0.480 以降がインストールされている必要があります。詳細については、「AppStream 2.0 ユーザーのファイルシステムリダイレクトを有効にする」を参照してください。

    • ローカルデバイスへの出力 — デフォルトでは、ユーザーは、ストリーミングアプリケーションからローカルデバイスに出力することができます。アプリケーションの [Print (出力)] を選択すると、.pdf ファイルをダウンロードして、ローカルプリンタに出力することができます。ユーザーがローカルデバイスに出力できないようにするには、このオプションを無効にします。

      注記

      これらの設定は、ユーザーの AppStream 2.0 データ転送機能の使用可否にのみ影響します。イメージを使用してブラウザ、ネットワークプリンタ、またはその他のリモートリソースにアクセスできる場合、ユーザーは別の方法を使用してストリーミングセッション間でデータを転送することができます。

    アプリケーション設定の永続化オプション:

    • アプリケーション設定の永続化を有効にする — ユーザーによるアプリケーションのカスタマイズや Windows 設定は各ストリーミングセッション後に自動的に保存され、次のセッションで適用されます。これらの設定は、アプリケーション設定の永続化が有効になっている AWS リージョンで、アカウントの Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットに保存されます。

    • 設定グループ — 設定グループは、このスタックに保存されているどのアプリケーション設定をストリーミングセッションで使用するかを決定します。同じ設定グループを別のスタックに適用すると、両方のスタックで同じアプリケーション設定が使用されます。デフォルトでは、設定グループ値はスタックの名前です。

    注記

    アプリケーション設定の永続化を有効にして管理するための要件については、「AppStream 2.0 ユーザーのアプリケーション設定の永続化を有効にする」を参照してください。

  8. [Step 4: Review (ステップ 4: 確認)] で、スタックの詳細を確認します。任意のセクションの設定を変更するには、[Edit] を選択し、必要な変更を加えます。設定内容を確認したら、[作成] を選択します。

サービスがリソースをセットアップした後、[Stacks] ページが表示されます。新しいスタックが使用できる状態になったら、ステータスに [Active] と表示されます。

ユーザーへアクセスを提供する

関連付けられたフリートを使用してスタックを作成した後は、AppStream 2.0 ユーザープールの SAML 2.0 [single sign-on (SSO)], または AppStream 2.0 API を通じてユーザーにアクセス権を付与できます。詳細については、「ユーザープールの管理」および「SAML 2.0 を使用した AppStream 2.0 へのシングルサインオンアクセス」を参照してください。

注記

AppStream 2.0 ユーザープールのユーザーは、Active Directory ドメインに参加しているフリートのあるスタックに割り当てることはできません。

ユーザーに AppStream 2.0 へのアクセスを提供したら、ユーザーは、ウェブブラウザを使用するか、AppStream 2.0 クライアントアプリケーションを使用して、AppStream 2.0 ストリーミングセッションを開始することができます。AppStream 2.0 ユーザープールを介してユーザーにアクセスを提供する場合、ストリーミングセッションにウェブブラウザを使用する必要があります。SAML 2.0 または AppStream 2.0 API を使用している場合、ユーザーは AppStream 2.0 クライアントを使用することができるようになります。AppStream 2.0 クライアントは、AppStream 2.0 ストリーミングセッション中に追加機能を必要とするユーザー用に設計されたネイティブアプリケーションです。詳細については、「AppStream 2.0 クライアント」を参照してください。

リソースのクリーンアップ

実行中のフリートを停止してアクティブなスタックを削除することで、リソースを開放し、アカウントに対する意図しない料金が発生することを回避できます。未使用で実行中のフリートを停止することをお勧めします。

関連付けられているフリートと一緒にスタックを削除することはできません。

リソースをクリーンアップするには

  1. ナビゲーションペインで、[Stacks] を選択します。

  2. スタックを選択し、[Actions] を選択して、[Disassociate Address] を選択します。

  3. [Stack Details] で、[Associated Fleet] のリンクを開いてフリートを選択します。

  4. [Actions]、[Stop] の順に選択します。フリートを停止するには約 5 分かかります。

  5. フリートのステータスが [Stopped] のときは、[Actions]、[Delete] の順に選択します。

  6. ナビゲーションペインで、[Stacks] を選択します。

  7. スタックを選択し、[Actions]、[Delete] を選択します。