Trusted Advisor Recommendations の開始方法

Trusted Advisor コンソールの [Trusted Advisor Recommendations] ページを使用して AWS アカウント のチェック結果を確認し、推奨される手順に従って問題を修正できます。例えば、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスなどの未使用のリソースを削除して毎月の請求を削減することが Trusted Advisor で推奨されることがあります。

AWS Trusted Advisor API を使用して、Trusted Advisor チェックにオペレーションを実行することもできます。詳細については、「AWS Trusted Advisor API リファレンス」を参照

Trusted Advisor コンソールにサインインします。

チェックと各チェックのステータスは Trusted Advisor コンソールで表示できます。

注記

Trusted Advisor コンソールにアクセスするには、AWS Identity and Access Management (IAM) アクセス許可が必要です。詳細については、「へのアクセスを管理します。 AWS Trusted Advisor」を参照してください。

Trusted Advisor コンソールにサインインするには

1. Trusted Advisor コンソール (https://console.aws.amazon.com/trustedadvisor/home) にサインインします。

2. [Trusted Advisor Recommendations] ページに、各チェックカテゴリの概要が表示されます。

   • [推奨されるアクション (赤色)] – Trusted Advisor は、チェックに対するアクションを推奨します。例えば、IAM リソースのセキュリティの問題を検出するチェックでは、緊急のステップが推奨されることがあります。

   • [調査が推奨されるチェック項目 (黄色)] – Trusted Advisor は、チェックの潜在的な問題を検出します。例えば、リソースのクォータに達したチェックでは、未使用のリソースを削除する方法が推奨されることがあります。

   • 非表示の項目のチェック (グレー) - チェックで無視するリソースなどの除外する項目があるチェックの数。例えば、チェックで評価しない Amazon EC2 インスタンスなどです。

3. [Trusted Advisor Recommendations] ページでは、以下の操作を行えます。

   • アカウントのすべてのチェックを更新するには、[すべてのチェックを更新] を選択します。

   • すべてのチェック結果を含む .xls ファイルを作成するには、[すべてのチェックをダウンロード] を選択します。

   • [Checks summary] (チェックの概要) でチェックカテゴリ ([Security] (セキュリティ) など) を選択して結果を表示します。

   • [月額料金節約の可能性] には、アカウントで節約できる金額とレコメンデーションのコスト最適化チェックが表示されます。

   • [Recent changes] (最近の変化) では、過去 30 日以内のチェックステータスの変化を表示できます。チェック名を選択してそのチェックの最新の結果を表示するか、矢印アイコンを選択して次のページを表示します。

例 : Trusted Advisor Recommendations

次の例は、AWS アカウント のチェック結果のサマリーを示しています。

チェックカテゴリの表示

次のチェックカテゴリのチェックの説明と結果を表示できます。

• Cost optimization (コスト最適化) — 節約可能な金額のレコメンデーション。これらのチェックでは、未使用のリソースと請求を削減する機会がハイライトされます。

• パフォーマンス — アプリケーションのスピードと応答性を向上させるためのレコメンデーション。

• セキュリティ — AWS ソリューションをよりセキュアにするセキュリティ設定のレコメンデーション。

• Fault tolerance (耐障害性) — AWS ソリューションの回復性を向上させるためのレコメンデーション。これらのチェックでは、冗長性の欠落や過度に使用されたリソースがハイライトされます。

• Service limits (サービスの制限) — アカウントの使用状況、およびアカウントが AWS のサービスとリソースの制限 (クォータとも呼ばれます) に近づいているか制限を超えているかをチェックします。

• 運用上の優秀性 — AWS 環境を効果的かつ大規模に運用するのに役立つ推奨事項。

チェックカテゴリを表示するには

1. Trusted Advisor コンソール (https://console.aws.amazon.com/trustedadvisor/home) にサインインします。

2. ナビゲーションペインで目的のチェックカテゴリを選択します。

3. カテゴリページには、各チェックカテゴリの概要が表示されます。

   • [推奨されるアクション (赤色)] – Trusted Advisor は、チェックに対するアクションを推奨します。

   • [調査が推奨されるチェック項目 (黄色)] – Trusted Advisor は、チェックの潜在的な問題を検出します。

   • [問題は検出されませんでした (緑色)] – Trusted Advisor ではチェックの問題が検出されませんでした。

   • [非表示の項目 (グレー)] — チェックで無視するリソースなど、除外項目があるチェックの数。

4. 各チェックで、更新アイコン ( ) をクリックして、そのチェックを更新します。

5. ダウンロードアイコン ( ) を使用して、そのチェックの結果を含む .xls ファイルを作成します。

例 : コスト最適化カテゴリ

次の例は、問題のない 16 個のチェック (緑色) を示しています。

特定のチェックの表示

チェックを展開すると、チェックの完全な説明、影響を受けるリソース、推奨されるステップ、および詳細情報へのリンクが表示されます。

特定のチェックを表示するには

1. Trusted Advisor コンソール (https://console.aws.amazon.com/trustedadvisor/home) にサインインします。

2. ナビゲーションペインで目的のチェックカテゴリを選択します。

3. チェック名を選択して、説明と次の詳細を表示します。

   • アラート基準 — チェックのステータスが変更されるときのしきい値を示します。

   • 推奨されるアクション — そのチェックの推奨アクションを示します。

   • 追加のリソース — 関連 AWS ドキュメントを一覧表示します。

   • アカウント内の影響を受ける項目の表。チェック結果にこれらの項目を含めるか、除外することができます。

4. (オプション) チェック結果に表示されないように項目を除外するには:

   1. 項目を選択し、[非表示 & 更新] を選択します。

   2. 除外されたすべての項目を表示するには、[非表示の項目] を選択します。

5. (オプション) チェックで再度評価されるように項目を含めるには:

   1. [非表示の項目] を選択し、項目を選択して [表示 & 更新] を選択します。

   2. すべての含まれる項目を表示するには、[表示可能な項目] を選択します。

6. 設定アイコン ( ) を選択します。[Preferences] (通知設定) ダイアログボックスでは、表示する項目の数またはプロパティを指定し、[Confirm] (確認) を選択します。

例 : コスト最適化チェック

次の [使用率の低い Amazon EC2 Instances] チェックは、アカウント内の影響を受けるインスタンスを一覧表示します。このチェックでは、使用率が低い 38 の Amazon EC2 インスタンスが識別され、リソースを停止または終了することが推奨されています。

チェックのフィルター

チェックカテゴリページでは、表示するチェック結果を指定できます。例えば、アカウントのエラーを検出したチェックをフィルターして、緊急の問題を最初に調査することができます。

アカウント内の項目 (AWSリソースなど) を評価するチェックでは、タグフィルターを使用して、指定したタグのある項目のみを表示できます。

チェックをフィルターするには

1. Trusted Advisor コンソール (https://console.aws.amazon.com/trustedadvisor/home) にサインインします。

2. ナビゲーションペインまたは [Trusted Advisor Recommendations] ページで、チェックカテゴリを選択します。

3. [Search by keyword] (キーワードによる検索) 場合は、チェック名や説明文からキーワードを入力し、検索結果をフィルターします。

4. [表示] リストで、表示するチェックを指定します。

   • [All checks] (全てのチェック項目) - このカテゴリのすべてのチェックが一覧表示されます。

   • 推奨されるアクション — アクションの実行が推奨されるチェックが一覧表示されます。これらのチェックは赤色でハイライトされます。

   • 調査が推奨されるチェック項目 — 可能なアクションの実行が推奨されるチェックが一覧表示されます。これらのチェックは黄色でハイライトされます。

   • 問題は検出されませんでした — 問題のないチェックが一覧表示されます。これらのチェックは緑色でハイライトされます。

   • 非表示の項目を含むチェック — チェック結果から項目を除外するよう指定したチェックが一覧表示されます。

5. タグを AWS リソース (Amazon EC2 インスタンスや AWS CloudTrail 追跡など) に追加すると、結果をフィルターして、指定したタグのある項目のみをチェックで表示できます。

   [タグでフィルター] にタグキーと値を入力して [フィルターを適用] を選択します。

6. チェックのテーブルでは、チェック結果には、指定されたキーと値を持つ項目のみが表示されます。

7. タグによるフィルターをクリアするには、[リセット] を選択します。

関連情報

Trusted Advisor のタグ付けの詳細については、次のトピックを参照してください。

• AWS Support enables tagging capabilities for Trusted Advisor

• 「AWS 全般のリファレンス」の「AWS リソースのタグ付け」

チェック結果の更新

チェックを更新して、アカウントの最新の結果を取得できます。デベロッパーまたはベーシックサポートプランの場合は、Trusted Advisor コンソールにサインインしてチェックを更新します。Business、Enterprise On-Ramp、または Enterprise Support プランをご利用の場合は、Trusted Advisor によってアカウント内のチェックが毎週更新されます。

Trusted Advisor チェックを更新するには

1. AWS Trusted Advisor コンソール (https://console.aws.amazon.com/trustedadvisor) に移動します。

2. [Trusted Advisor Recommendations] または [Check category] (チェックカテゴリー) ページで、[Refresh all checks] (すべてのチェックを更新) を選択します。

次の方法で特定のチェックを更新することもできます。

• 目的のチェックの更新アイコン ( ）を選択します。

• RefreshTrustedAdvisorCheck API オペレーションを使用します。

注意

• Trusted Advisor は、AWS Well-Architected 信頼性チェックのリスクが高い問題など、一部のチェックを 1 日に数回自動的に更新します。アカウントに変更が表示されるまでに数時間かかる場合があります。自動更新されるチェックについては、最新表示アイコン ( ) を選択して結果を手動で更新することはできません。

• アカウント用に AWS Security Hub を有効にした場合、Trusted Advisor コンソールを使用して Security Hub コントロールを更新することはできません。詳細については、「Security Hub の調査結果を更新する」を参照してください。

結果のダウンロード

チェック結果をダウンロードして、アカウントの Trusted Advisor の概要を取得できます。すべてのチェックまたは特定のチェックの結果をダウンロードできます。

Trusted Advisor Recommendations でチェック結果をダウンロードするには

1. AWS Trusted Advisor コンソール (https://console.aws.amazon.com/trustedadvisor) に移動します。

   • すべてのチェック結果をダウンロードするには、[Trusted Advisor Recommendations] または [Check category] (チェックカテゴリー) ページで、[Download all checks] (すべてのチェックをダウンロード) を選択します。

   • 特定のチェックのチェック結果をダウンロードするには、チェック名を選択し、ダウンロードアイコン ( ) を選択します。

2. .xls ファイルを保存するか、開きます。このファイルには、Trusted Advisor コンソールと同じサマリー情報 (チェック名、説明、ステータス、影響を受けるリソースなど) が含まれます。

組織ビュー

組織ビューをセットアップして、AWS 組織内のすべてのメンバーアカウントのレポートを作成できます。詳細については、「AWS Trusted Advisor の組織ビュー」を参照してください。

設定

[Trusted Advisor の管理] ページで、Trusted Advisor を無効化できます。

Notifications ページで、チェックサマリーの毎週の E メールメッセージを設定できます。「通知設定の設定」を参照してください。

[組織] ページで、AWS Organizations で信頼されるアクセスを有効または無効にできます。これは「AWS Trusted Advisor の組織ビュー」の機能、Trusted Advisor Priority、および Trusted Advisor Engage のために必須です。

通知設定の設定

チェック結果の週次 Trusted Advisor E メールメッセージの受信者と言語を指定できます。週 1 回、Trusted Advisor Recommendations のチェックサマリーに関する E メール通知が送信されます。

Trusted Advisor Recommendations の E メール通知には、Trusted Advisor Priority の結果は含まれません。詳細については、「Trusted Advisor Priority の通知を管理する」を参照してください。

通知設定をセットアップするには

1. Trusted Advisor コンソール (https://console.aws.amazon.com/trustedadvisor/home) にサインインします。

2. ナビゲーションペインの [Preferences] (設定) で、[Notifications] (通知) を選択します。

3. [Recommendations] (レコメンデーション) で、チェック結果の通知先を選択します。受信者の追加および削除は、AWS Billing and Cost Management コンソールの [アカウント設定] で行うことができます。

4. [言語] で E メールメッセージの言語を選択します。

5. [Save your preferences] (詳細設定を保存) を選択します。

組織ビューのセットアップ

AWS Organizations でアカウントをセットアップした場合、組織内のすべてのメンバーアカウントのレポートを作成できます。詳細については、「AWS Trusted Advisor の組織ビュー」を参照してください。

Trusted Advisor の無効化

このサービスを無効にすると、Trusted Advisor では、アカウントのチェックは実行されません。Trusted Advisor コンソールへのアクセス、または API オペレーションの使用を試みるユーザーには、アクセス拒否エラーメッセージが表示されます。

Trusted Advisor を無効化するには

1. Trusted Advisor コンソール (https://console.aws.amazon.com/trustedadvisor/home) にサインインします。

2. ナビゲーションペインの [設定]で [Trusted Advisor を管理]を選択します。

3. [Trusted Advisor] で、[Enabled] (有効) をオフにします。アカウントのすべてのチェックの Trusted Advisor が無効になります。

4. その後、アカウントから AWSServiceRoleForTrustedAdvisor を手動で削除できます。詳細については、「Trusted Advisorのサービスリンクロールの削除」を参照してください。

関連情報

Trusted Advisor の詳細については、以下のトピックを参照してください。

• Trusted Advisor を開始する方法を教えてください

• AWS Trusted Advisor チェックリファレンス