Amazon Relational Database Service
ユーザーガイド (API バージョン 2014-10-31)

DB インスタンスのメンテナンス

Amazon RDS では、Amazon RDS リソースのメンテナンスを定期的に実行します。通常、メンテナンスには DB インスタンス の基盤となるオペレーティングシステム (OS) あるいはデータベースエンジンの更新が伴います。通常、オペレーティングシステムの更新はセキュリティの問題に関連しているため、できるだけ早急に適用する必要があります。

メンテナンス項目の適用時には、Amazon RDS でご使用の DB インスタンス を少しの間オフラインにする必要があります。メンテナンス時にオフラインにする必要があるリソースには、コンピューティングのスケーリング操作 (通常、開始から終了までの所要時間は数分) や、オペレーティングシステムやデータベースの必須のパッチ適用などがあります。セキュリティやインスタンスの信頼性に関連するパッチのみ、必須のパッチ適用として自動的にスケジューリングされます。このようなパッチは頻繁に発生するものではありません (通常数ヵ月ごとに一度です)。またお客様のメンテナンスウィンドウのごく一部以外を使用する必要があることは稀なはずです。

OS の更新時に DB インスタンスは自動的にバックアップされないため、更新を適用する前に DB インスタンスをバックアップしてください。

DB インスタンス でメンテナンスによる更新が利用可能かどうかは、RDS コンソール、AWS CLI、または Amazon RDS API を使用して確認できます。更新が利用できる場合は、次に示すように、Amazon RDS コンソールで DB インスタンスの [Maintenance] 列に [Available] または [Required] と表示されます。


            使用できるオフラインパッチ

更新を利用できる場合は、いずれかのアクションを実行できます。

  • メンテナンス項目の適用を延期する。

  • メンテナンス項目をすぐに適用します。

  • メンテナンス項目を次のメンテナンス時間中に開始するようにスケジュールを設定します。

  • 何のアクションも実行しない。

注記

OS の特定の更新は必須であり、[Required] とマークされます。必須の更新を延期すると、更新を適用する時間を示す通知が Amazon RDS から送信されます。その他の更新は [Available] とマークされ、これらの更新は無期限に延期できます。

メンテナンスウィンドウによって、保留中のオペレーションを開始する時刻が決定されますが、これらのオペレーションの合計実行時間は制限されません。メンテナンスオペレーションは、メンテナンスウィンドウが終了するまでに完了するかどうかは保証されておらず、指定終了時間を超える場合もあります。詳細については、「Amazon RDS メンテナンスウィンドウ」を参照してください。

DB インスタンスの更新を適用する

Amazon RDS を使用すると、メンテナンスオペレーションを適用するタイミングを選択できます。RDS コンソール、AWS Command Line Interface (AWS CLI)、または RDS API を使用して、Amazon RDS に更新を適用するタイミングを指定できます。

AWS マネジメントコンソール

DB インスタンスの更新を管理するには

  1. AWS マネジメントコンソールにサインインし、Amazon RDS コンソール (https://console.aws.amazon.com/rds/) を開きます。

  2. ナビゲーションペインで [Instances] を選択します。

  3. 更新が必要な DB インスタンスのチェックボックスをオンにします。

  4. [Instance actions] を選択し、以下のいずれかを選択します。

    • [Upgrade Now(今すぐアップグレード)]

    • [Upgrade at Next Window(次のウィンドウでアップグレード)]

      注記

      [Upgrade at next window(次のウィンドウでアップグレード)] を選択して の更新を延期する場合は、[Defer Upgrade(後でアップグレード)] を選択します。

CLI

保留中の更新を DB インスタンスに適用するには、apply-pending-maintenance-action AWS CLI コマンドを使用します。

Linux、OS X、Unix の場合:

aws rds apply-pending-maintenance-action \ --resource-identifier arn:aws:rds:us-west-2:001234567890:db:mysql-db \ --apply-action system-update \ --opt-in-type immediate

Windows の場合:

aws rds apply-pending-maintenance-action ^ --resource-identifier arn:aws:rds:us-west-2:001234567890:db:mysql-db ^ --apply-action system-update ^ --opt-in-type immediate

少なくとも 1 つの保留中の更新があるリソースのリストを取得するには、describe-pending-maintenance-actions AWS CLI コマンドを使用します。

Linux、OS X、Unix の場合:

aws rds describe-pending-maintenance-actions \ --resource-identifier arn:aws:rds:us-west-2:001234567890:db:mysql-db

Windows の場合:

aws rds describe-pending-maintenance-actions ^ --resource-identifier arn:aws:rds:us-west-2:001234567890:db:mysql-db

describe-pending-maintenance-actions AWS CLI コマンドの --filters パラメータを指定して、DB インスタンスのリソースのリストを取得することもできます。--filters コマンドの形式は、Name=filter-name,Value=resource-id,... です。

以下は、フィルタの Name パラメータの許容値です。

  • db-instance-id – DB インスタンス識別子または Amazon リソースネーム (ARN) のリストが許容されます。返されるリストには、これらの ID または ARN で識別された DB インスタンスの保留中のメンテナンスアクションのみが含まれます。

  • db-cluster-id – DB クラスター識別子または Amazon Aurora 用の ARN のリストが許容されます。返されるリストには、これらの ID または ARN で識別された DB クラスターの保留中のメンテナンスアクションのみが含まれます。

次の例では、sample-instance1 および sample-instance2 DB インスタンスの保留中のメンテナンスアクションが返されます。

Linux、OS X、Unix の場合:

aws rds describe-pending-maintenance-actions \ --filters Name=db-instance-id,Values=sample-instance1,sample-instance2

Windows の場合:

aws rds describe-pending-maintenance-actions ^ --filters Name=db-instance-id,Values=sample-instance1,sample-instance2

API

更新を DB インスタンスに適用するには、Amazon RDS API の ApplyPendingMaintenanceAction アクションを呼び出します。

少なくとも 1 つの保留中の更新があるリソースのリストを返すには、Amazon RDS API の DescribePendingMaintenanceActions アクションを呼び出します。

マルチ AZ 配置のメンテナンス

DB インスタンスをマルチ AZ 配置として実行すると、Amazon RDS で次のステップに従ってオペレーティングシステムの更新が実行されるため、メンテナンスイベントの影響をさらに軽減できます。

  1. スタンバイに対してメンテナンスを実行する。

  2. スタンバイをプライマリに昇格させる。

  3. 旧プライマリでメンテナンスを実行し、その旧プライマリが新しいスタンバイになる。

マルチ AZ 配置で DB インスタンスのデータベースエンジンを変更する場合、Amazon RDS は、プライマリおよびセカンダリ DB インスタンスを両方同時にアップグレードします。この場合、マルチ AZ 配置全体のデータベースエンジンがアップグレード時にシャットダウンされます。

マルチ AZ 配置の詳細については、「Amazon RDS での高可用性 (マルチ AZ)」を参照してください。

Amazon RDS メンテナンスウィンドウ

すべての DB インスタンスには週次のメンテナンスウィンドウがあり、その期間内にシステムの変更が適用されます。メンテナンスウィンドウは、変更やソフトウェアのパッチ適用がリスエストされた場合や必要となった場合に、いつそれを実行するかを制御できます。メンテナンスイベントを特定の週に予定した場合、そのイベントはユーザーが指定した 30 分のメンテナンスウィンドウ中に開始されます。ほとんどのメンテナンスイベントは 30 分のメンテナンスウィンドウ中に完了しますが、大規模なメンテナンスイベントは 30 分以上かかる場合があります。

30 分のメンテナンスウィンドウは、リージョンごとに決められた 8 時間の中でランダムに選択されます。DB インスタンスの作成時にメンテナンスウィンドウを指定しないと、Amazon RDS でランダムに選択された曜日に 30 分のメンテナンスウィンドウが割り当てられます。

メンテナンスの適用中は、RDS で DB インスタンス のリソースの一部が使用されます。わずかながらパフォーマンスに影響が出る場合があります。DB インスタンスでは、まれに、メンテナンスによる更新を完了するためにマルチ AZ フェイルオーバーが必要になる場合があります。

以下では、各リージョンでデフォルトのメンテナンスウィンドウを割り当てる時間帯を確認できます。

サービス対象 時間ブロック
米国西部 (オレゴン) リージョン 06:00–14:00 UTC
米国西部 (北カリフォルニア) リージョン 06:00–14:00 UTC
米国東部 (オハイオ) リージョン 03:00–11:00 UTC
米国東部 (バージニア北部) リージョン 03:00–11:00 UTC
アジアパシフィック (ムンバイ) リージョン 17:30–01:30 UTC
アジアパシフィック (ソウル) リージョン 13:00–21:00 UTC
アジアパシフィック (シンガポール) リージョン 14:00–22:00 UTC
アジアパシフィック (シドニー) リージョン 12:00–20:00 UTC
アジアパシフィック (東京) リージョン 13:00–21:00 UTC
カナダ (中部) リージョン 03:00–11:00 UTC
欧州 (フランクフルト) リージョン 23:00–07:00 UTC
欧州 (アイルランド) リージョン 22:00–06:00 UTC
欧州 (ロンドン) リージョン 22:00–06:00 UTC
南米 (サンパウロ) リージョン 00:00–08:00 UTC
AWS GovCloud (米国) 06:00–14:00 UTC

DB インスタンスの適切なメンテナンスウィンドウの調整

メンテナンスウィンドウは使用率の最も低い時間帯に設定する必要があります。このため、場合によっては変更が必要になります。この時間中は、ストレージのスケーリングオペレーションや DB インスタンスクラスの変更などのシステム変更を適用するためにサービス停止が必要な場合にのみ、DB インスタンスは使用できなくなります。使用できなくなるのは、変更を加えるために必要な最小時間になります。

次の例では、DB インスタンスの適切なメンテナンスウィンドウを調整します。

この例では、mydbinstance という名前の DB インスタンスが存在しており、必要なメンテナンス時間は "日曜日 05:00 ~ 日曜日 06:00" (UTC) であることを前提としています。

AWS マネジメントコンソール

必要なメンテナンスウィンドウを調整するには

  1. AWS マネジメントコンソールにサインインし、Amazon RDS コンソール (https://console.aws.amazon.com/rds/) を開きます。

  2. ナビゲーションペインで、[ Instances] を選択し、変更する DB インスタンスを選択します。

  3. [Instance actions] を選択してから、[Modify] を選択します。[Modify DB Instance] ページが表示されます。

  4. [メンテナンス] セクションで、メンテナンスウィンドウを更新します。

    注記

    DB インスタンスのメンテナンスウィンドウとバックアップ時間は重複できません。バックアップ時間に重複するメンテナンスウィンドウを入力した場合、エラーメッセージが表示されます。

  5. [Continue] を選択します。

    確認ページで、変更内容を確認します。

  6. 直ちにメンテナンスウィンドウに変更を適用するには、[すぐに適用] を選択します。

  7. [DB インスタンスの変更] を選択して、変更を保存します。

    または、[Back] を選択して変更を編集するか、[Cancel] を選択して変更をキャンセルします。

CLI

必要なメンテナンスウィンドウを調整するには、以下のパラメータを指定して AWS CLI modify-db-instance コマンドを使用します。

  • --db-instance-identifier

  • --preferred-maintenance-window

次のコード例は、メンテナンス時間を火曜日の午前 4:00 から 4:30 UTC に設定します。

Linux、OS X、Unix の場合:

aws rds modify-db-instance \ --db-instance-identifier mydbinstance \ --preferred-maintenance-window Tue:04:00-Tue:04:30

Windows の場合:

aws rds modify-db-instance ^ --db-instance-identifier mydbinstance ^ --preferred-maintenance-window Tue:04:00-Tue:04:30

API

必要なメンテナンスウィンドウを調整するには、以下のパラメータを指定して Amazon RDS API の ModifyDBInstance アクションを使用します。

  • DBInstanceIdentifier = mydbinstance

  • PreferredMaintenanceWindow = Tue:04:00-Tue:04:30

次のコード例は、メンテナンス時間を火曜日の午前 4:00 から 4:30 UTC に設定します。

https://rds.us-west-2.amazonaws.com/ ?Action=ModifyDBInstance &DBInstanceIdentifier=mydbinstance &PreferredMaintenanceWindow=Tue:04:00-Tue:04:30 &SignatureMethod=HmacSHA256 &SignatureVersion=4 &Version=2014-09-01 &X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256 &X-Amz-Credential=AKIADQKE4SARGYLE/20140425/us-east-1/rds/aws4_request &X-Amz-Date=20140425T192732Z &X-Amz-SignedHeaders=content-type;host;user-agent;x-amz-content-sha256;x-amz-date &X-Amz-Signature=1dc9dd716f4855e9bdf188c70f1cf9f6251b070b68b81103b59ec70c3e7854b3