タスク定義パラメータ
タスク定義は、タスクファミリー、IAM タスクロール、ネットワークモード、コンテナ定義、ボリューム、タスク配置の制約事項、起動タイプの各部分に分かれています。ファミリーとコンテナ定義はタスク定義に必須ですが、タスクロール、ネットワークモード、ボリューム、タスク配置の制約事項、起動タイプはオプションです。
以下に示すのは、各タスク定義パラメータのより詳細な説明です。
ファミリー
family
-
タイプ: 文字列
必須: はい
タスク定義を登録するときに、ファミリー (複数バージョンのタスク定義の名前のようなもの) を指定する必要があります。登録したタスク定義には、リビジョン番号が与えられます。特定のファミリーに登録した最初のタスク定義には、リビジョン 1 が与えられ、その後に登録したタスク定義には、リビジョン 2 というように続きます。
タスク実行ロール
executionRoleArn
-
タイプ: 文字列
必須: いいえ
ユーザーに代わって AWS API コールを実行するアクセス許可を Amazon ECS コンテナエージェントに付与するタスク実行ロールの Amazon Resource Name (ARN)。タスク実行 IAM ロールは、タスクの要件に応じて必要です。詳細については、「Amazon ECS タスク実行 IAM ロール」を参照してください。
ネットワークモード
networkMode
-
タイプ: 文字列
必須: いいえ
タスクのコンテナで使用する Docker ネットワーキングモード。Fargate でホストされている Amazon ECS タスクの場合、
awsvpc
ネットワークモードが必要です。ネットワークモードが
awsvpc
の場合は、タスクに Elastic Network Interface が割り当てられるため、タスク定義を使用したサービスの作成時またはタスクの実行時にNetworkConfiguration
を指定する必要があります。詳細については、AWS Fargate 用 Amazon Elastic Container Service ユーザーガイドの「Fargate タスクネットワーキング」を参照してください。awsvpc
ネットワークモードでは、コンテナのネットワークパフォーマンスは最大限になります。Amazon EC2 ネットワークスタックを使用するためです。公開されたコンテナのポートは、アタッチされた Elastic Network Interface ポートに直接マッピングされるため、動的ホストポートマッピングは利用できません。
コンテナ定義
タスク定義を登録するときは、コンテナインスタンスの Docker デーモンに渡されるコンテナ定義のリストを指定する必要があります。以下のパラメータをコンテナ定義で使用できます。
標準のコンテナ定義のパラメータ
以下のタスク定義のパラメータは必須であるか、ほとんどのコンテナ定義で使用されます。
名前
name
-
タイプ: 文字列
必須: はい
コンテナの名前。最大 255 文字の英字 (大文字と小文字)、数字、ハイフン、アンダースコアを使用できます。 タスク定義で複数のコンテナをリンクする場合、あるコンテナの
name
を別のコンテナのlinks
に入力してコンテナを接続できます。
イメージ
image
-
タイプ: 文字列
必須: はい
コンテナの開始に使用するイメージ。この文字列は Docker デーモンに直接渡されます。Docker Hub レジストリのイメージはデフォルトで使用できます。
またはrepository-url
/image
:tag
で他のリポジトリを指定することもできます。最大 255 文字の英字 (大文字と小文字)、数字、ハイフン、アンダースコア、コロン、ピリオド、スラッシュ、シャープ記号を使用できます。 このパラメータは、Docker Remote APIrepository-url
/image
@digest
の コンテナを作成する セクションの Image
と docker runの IMAGE
パラメータにマッピングします。-
新しいタスクが開始されると、Amazon ECS コンテナエージェントは、指定されたイメージおよびタグの最新バージョンをプルしてコンテナで使用します。ただし、リポジトリイメージの後続の更新がすでに実行されているタスクに反映されることはありません。
-
プライベートレジストリのイメージがサポートされています。詳細については、「タスクのプライベートレジストリの認証」を参照してください。
-
Amazon ECR リポジトリのイメージは、
registry/repository:tag
またはregistry/repository@digest
の完全な命名規則を使用して指定できます。たとえば、aws_account_id
.dkr.ecr.region
.amazonaws.com/
またはmy-web-app
:latest
aws_account_id
.dkr.ecr.region
.amazonaws.com/
my-web-app
@sha256:94afd1f2e64d908bc90dbca0035a5b567EXAMPLE
-
Docker ハブの公式リポジトリのイメージでは、1 つの名前 (例:
ubuntu
、mongo
) を使用します。 -
Docker ハブの他のリポジトリのイメージは、組織名で修飾されます (例:
amazon/amazon-ecs-agent
)。 -
他のオンラインリポジトリのイメージは、さらにドメイン名で修飾されます (例:
quay.io/assemblyline/ubuntu
)。
-
メモリ
memory
-
タイプ: 整数
必須: いいえ
コンテナに適用されるメモリの量 (MiB 単位)。コンテナは、ここで指定したメモリを超えようとすると、強制終了されます。タスク内のすべてのコンテナ用に予約されるメモリの合計量は、タスクの
memory
値より小さくする必要があります (指定されている場合)。このパラメータは、Docker Remote APIの コンテナを作成する セクションの Memory
にマッピングし、--memory
オプションを docker runにマッピングします。 Fargate 起動タイプを使用する場合、このパラメータはオプションです。
Docker デーモンによってコンテナ用に 4 MiB 以上のメモリが予約されるため、コンテナ用に 4 MiB 未満のメモリを指定しないでください。
memoryReservation
-
タイプ: 整数
必須: いいえ
コンテナ用に予約するメモリのソフト制限 (MiB 単位)。システムメモリが競合している場合、Docker はコンテナメモリをこのソフト制限に維持しようとします。ただし、コンテナは必要に応じて、
memory
パラメータで指定したハード制限 (該当する場合)、またはコンテナインスタンスの使用可能なメモリの、いずれか先に達するまで、追加のメモリを消費できます。このパラメータは、Docker Remote APIの コンテナを作成する セクションの MemoryReservation
にマッピングし、--memory-reservation
オプションを docker runにマッピングします。 タスクレベルのメモリ値を指定しない場合、コンテナ定義で
memory
またはmemoryReservation
の一方または両方に 0 以外の整数を指定する必要があります。両方を指定する場合、memory
はmemoryReservation
より大きいことが必要です。memoryReservation
を指定する場合、コンテナが配置されているコンテナインスタンスの使用可能なメモリリソースからその値が減算されます。それ以外の場合は、memory
の値が使用されます。たとえば、コンテナが通常 128 MiB のメモリを使用しているが、短期間に 256 MiB のメモリにバーストする場合は、
memoryReservation
を 128 MiB に、memory
ハード制限を 300 MiB に設定できます。この設定により、コンテナは、コンテナインスタンスの残りのリソースから 128 MiB のメモリのみを確保できますが、必要に応じて追加のメモリリソースを消費できるようにもなります。Docker デーモンによってコンテナ用に 4 MiB 以上のメモリが予約されるため、コンテナ用に 4 MiB 未満のメモリを指定しないでください。
ポートマッピング
portMappings
-
タイプ: オブジェクト配列
必須: いいえ
ポートマッピングにより、コンテナはホストコンテナインスタンス上のポートにアクセスしてトラフィックを送受信できるようになります。
awsvpc
ネットワークモードを使用するタスク定義では、containerPort
のみを指定する必要があります。hostPort
は、空白のままにするか、containerPort
と同じ値にする必要があります。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの PortBindings
にマッピングし、--publish
オプションを docker runにマッピングします。タスク定義のネットワークモードを host
に設定している場合、ホストポートは未定義であるか、ポートマッピングのコンテナポートと一致する必要があります。注記 タスクが
RUNNING
ステータスに達すると、手動および自動で割り当てられたホストとコンテナポートが次の場所で表示されます。-
コンソール: 指定されたタスクのコンテナ詳細の [Network Bindings] セクション。
-
AWS CLI: describe-tasks コマンド出力の
networkBindings
セクション。 -
API:
DescribeTasks
レスポンス。
containerPort
-
タイプ: 整数
必須: はい (
portMappings
を使用する場合)ユーザーが指定したホストポートまたは自動的に割り当てられたホストポートにバインドされるコンテナポートの番号。
Fargate 起動タイプを使用するタスク内のコンテナを使う場合、
containerPort
を使用して公開ポートを指定する必要があります。EC2 起動タイプを使用するタスク内のコンテナを使用し、ホストポートではなくコンテナポートを指定した場合、コンテナには一時ポート範囲内のホストポートが自動的に割り当てられます。詳細については、「
hostPort
」を参照してください。この方法で自動的にマッピングされるポートは、コンテナインスタンスの 100 個の予約済みポート制限にはカウントされません。 hostPort
-
タイプ: 整数
必須: いいえ
コンテナ用に予約するコンテナインスタンスのポート番号。
Fargate 起動タイプを使用するタスク内のコンテナを使う場合、
hostPort
は、空白のままにするか、containerPort
と同じ値にする必要があります。EC2 起動タイプを使用するタスク内のコンテナを使う場合、予約されていないホストポートをコンテナポートマッピングに指定できます (これは静的ホストポートマッピングと呼ばれます)。または、
containerPort
の指定時にhostPort
を省略することもできます (または0
に設定)。後者の場合、コンテナインスタンスのオペレーティングシステムと Docker バージョンに、一時ポート範囲のポートが自動的に割り当てられます (これは動的ホストポートマッピングと呼ばれる)。Docker バージョン 1.6.0 以降のデフォルトの一時ポート範囲は、インスタンスの
/proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range
にリストされています。このカーネルパラメータが使用できない場合、49153–65535
から始まるデフォルトのエフェメラルポート範囲が使用されます。一時ポート範囲は自動割り当て用に予約されているため、この範囲にはホストポートを指定しないでください。一般的に、32768
より小さい番号のポートは一時ポート範囲に含まれません。デフォルトの予約済みポートは、SSH 用の
22
、Docker ポートの2375
および2376
、Amazon ECS コンテナエージェントポートの51678-51680
です。実行中のタスク用にユーザーが以前に指定したホストポートもそのタスクの実行中は予約されます (タスクが停止すると、そのホストポートは解放されます)。現在予約されているポートは、describe-container-instances 出力のremainingResources
に表示されます。コンテナインスタンスには、デフォルトの予約済みポートを含めて、一度に最大 100 個の予約済みポートを割り当てることができます。自動的に割り当てられるポートは、この 100 個の予約済みポート制限にはカウントされません。 protocol
-
タイプ: 文字列
必須: いいえ
ポートマッピングに使用されるプロトコル。有効な値は、
tcp
およびudp
です。デフォルト:tcp
。
ホストポートを指定する場合は、以下の構文を使用します。
"portMappings": [ { "containerPort": integer, "hostPort": integer } ... ]
自動的に割り当てられるホストポートが必要な場合は、以下の構文を使用します。
"portMappings": [ { "containerPort": integer } ... ]
-
詳細コンテナ定義パラメータ
以下の詳細コンテナ定義パラメータにより、Amazon ECS コンテナインスタンスでのコンテナの起動に使用する docker run
ヘルスチェック
healthCheck
-
コンテナヘルスチェックのコマンドおよびコンテナの関連する設定パラメータです。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションにある HealthCheck
にマッピングされ、HEALTHCHECK
パラメータは docker runにマッピングされます。 注記 Amazon ECS コンテナエージェントは、タスク定義で指定されたヘルスチェックのみをモニターし報告します。Amazon ECS は Docker コンテナイメージに埋め込まれ、コンテナ定義で指定されていない Docker ヘルスチェックを監視しません。コンテナ定義で指定されているヘルスチェックのパラメータは、コンテナイメージ内に存在する Docker ヘルスチェックを上書きします。
DescribeTasks API オペレーションを使用するか、コンソールでタスクの詳細を表示するときに、個々のコンテナとタスクの両方のヘルスステータスを表示できます。
以下に、コンテナに使用される
healthStatus
値を示します。-
HEALTHY
—コンテナのヘルスチェックが合格になりました。 -
UNHEALTHY
—コンテナのヘルスチェックが不合格になりました。 -
UNKNOWN
—コンテナのヘルスチェックが評価中か、コンテナのヘルスチェックが定義されていません。
以下に、タスクで使用できる
healthStatus
値を示します。必須でないコンテナのコンテナヘルスチェックステータスは、タスクのヘルスステータスには影響しません。-
HEALTHY
—タスク内のすべての必須コンテナがヘルスチェックに合格しました。 -
UNHEALTHY
—1 つ以上の必須コンテナのヘルスチェックが不合格になりました。 -
UNKNOWN
—タスク内の必須コンテナのヘルスチェックがまだ評価中か、コンテナヘルスチェックが定義されていません。
タスクがサービスの一部ではなく手動で実行された場合、タスクのヘルスステータスに関係なく、タスクのライフサイクルが継続されます。サービスの一部であるタスクでは、タスクが異常であると報告された場合、タスクは停止し、サービススケジューラがそれを置き換えます。
コンテナのヘルスチェックのサポートに関する内容を以下に示します。
-
バージョン 1.1.0 以降のプラットフォームバージョンを使用している場合、コンテナヘルスチェックは、Fargate タスクでサポートされます。詳細については、「AWS Fargate プラットフォームのバージョン」を参照してください。
-
コンテナヘルスチェックは、Classic Load Balancer を使用するように設定されたサービスの一部であるタスクではサポートされていません。
command
-
ヘルスかどうかを決定するためにコンテナが実行するコマンドを表す文字列配列。文字列配列は、コマンド引数を直接実行するための
CMD
、またはコンテナのデフォルトシェルのコマンドを実行するためのCMD-SHELL
で始めることができます。いずれも指定しない場合は、デフォルトでCMD
が使用されます。タスク定義を AWS マネジメントコンソール に登録するときは、コマンドのカンマ区切りリストを使用します。このリストは、タスク定義の作成後に自動的に文字列に変換されます。ヘルスチェックの入力例は以下のとおりです。
CMD-SHELL, curl -f http://localhost/ || exit 1
AWS マネジメントコンソール JSON パネル、AWS CLI、または API を使用してタスク定義を登録するときは、コマンドのリストを角かっこで囲む必要があります。ヘルスチェックの入力例は以下のとおりです。
[ "CMD-SHELL", "curl -f http://localhost/ || exit 1" ]
終了コードの 0 は成功を示し、ゼロ以外の終了コードは失敗を示します。詳細については、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの HealthCheck
を参照してください。 interval
-
各ヘルスチェックの実行間の秒単位の間隔です。5〜300 秒を指定できます。デフォルト値は 30 秒です。
timeout
-
失敗と見なされる前にヘルスチェックが成功するまでに待機する期間 (秒単位) です。2〜60 秒を指定できます。デフォルト値は 5 秒です。
retries
-
コンテナが異常と見なされるまでに、失敗したヘルスチェックを再試行する回数です。1〜10 回を指定できます。デフォルト値は 3 回の再試行です。
startPeriod
-
再試行の最大回数でヘルスチェックが失敗とカウントされる前に、コンテナにブートストラップする時間を提供する猶予期間のオプションです。0〜300 秒を指定できます。デフォルトでは
startPeriod
は無効となっています。
-
環境
cpu
-
タイプ: 整数
必須: いいえ
Amazon ECS コンテナエージェントがコンテナ用に予約した
cpu
ユニットの数です。このパラメータは、Docker Remote APIの コンテナを作成する セクションの CpuShares
にマッピングし、--cpu-shares
オプションを docker runにマッピングします。 Fargate 起動タイプを使用するタスクでは、このフィールドはオプションです。その場合、タスク内のすべてのコンテナ用に予約される CPU の合計量が、タスクレベルの
cpu
の値を下回ることが唯一の要件となります。注記 Amazon EC2 Instances
詳細ページのインスタンスタイプに一覧表示されている vCPU 数に 1,024 を乗算して、Amazon EC2 インスタンスタイプごとに使用可能な CPU ユニットの数を判断できます。 Linux コンテナは、割り当てられた CPU ユニットと同じ比率を使用して、割り当てられていない CPU ユニットをコンテナインスタンス上の他コンテナと共有します。たとえば、単一コンテナタスクを単一コアインスタンスタイプで実行する場合、そのコンテナ用に 512 個の CPU ユニットを指定しており、そのタスクがコンテナインスタンスで実行される唯一のタスクであると、そのコンテナは 1,024 個の CPU ユニット配分すべてをいつでも使用できます。ただし、そのコンテナインスタンスで同じタスクの別のコピーを起動した場合、必要に応じてタスクごとに最低 512 個の CPU ユニットが確保され、各コンテナは最大 CPU ユニット配分を使用できますが (他方のコンテナが使用していない限り)、両方のタスクが常に 100% アクティブであれば、使用できるのは 512 個の CPU ユニットに制限されます。
Linux コンテナインスタンスでは、コンテナインスタンス上の Docker デーモンは、CPU 値を使用して、実行中のコンテナに対する相対 CPU 配分比率を計算します。詳細については、Docker ドキュメントの「CPU 配分の制約
」を参照してください。Linux kernel が許可する CPU の有効な最小共有値は 2 です。ただし、CPU のパラメータは必要なく、コンテナ定義で 2 以下の CPU 値を使用できます。CPU 値が 2 未満の場合 (null を含む)、動作は Amazon ECS コンテナエージェントのバージョンによって異なります。 -
Agent versions <= 1.1.0: Null と 0 の CPU 値は Docker に 0 として渡され、Docker はそれを 1,024 個の CPU 配分に変換します。1 の CPU 値は Docker に 1 として渡され、Linux カーネルはそれを 2 個の CPU 配分に変換します。
-
Agent versions >= 1.2.0: Null、0、1 の CPU 値は Docker に 2 個の CPU 配分として渡されます。
Windows コンテナインスタンスでは、CPU 制限は絶対制限またはクォータとして適用されます。Windows コンテナは、タスク定義で指定された一定量の CPU にのみアクセスできます。ヌルまたはゼロの CPU 値は
0
として Docker に渡され、これを Windows は 1 つの CPU の 1% として解釈します。 -
essential
-
型: ブール値
必須: いいえ
コンテナの
essential
パラメータがtrue
とマークされている場合、そのコンテナが何らかの理由で失敗または停止すると、タスクに含まれる他のすべてのコンテナは停止されます。コンテナのessential
パラメータがfalse
とマークされている場合、その失敗はタスクに含まれる残りのコンテナに影響を与えません。このパラメータを省略した場合、コンテナは必須と見なされます。すべてのタスクには少なくとも 1 つの必須のコンテナが必要です。アプリケーションが複数のコンテナで構成される場合は、用途が共通するコンテナをコンポーネントにグループ化し、それらのコンポーネントを複数のタスク定義に分ける必要があります。詳細については、「アプリケーションのアーキテクチャ」を参照してください。
"essential": true|false
entryPoint
-
重要 初期のバージョンの Amazon ECS コンテナエージェントは、
entryPoint
パラメータを正しく処理しません。entryPoint
の使用時に問題が発生する場合は、コンテナエージェントを更新するか、代わりにcommand
配列項目としてコマンドと引数を入力します。タイプ: 文字列配列
必須: いいえ
コンテナに渡されるエントリポイント。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの Entrypoint
にマッピングし、--entrypoint
オプションを docker runにマッピングします。Docker ENTRYPOINT
パラメータの詳細については、https://docs.docker.com/engine/reference/builder/#entrypointを参照してください。 "entryPoint": ["string", ...]
command
-
タイプ: 文字列配列
必須: いいえ
コンテナに渡すコマンド。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの Cmd
にマッピングし、COMMAND
パラメータを docker runにマッピングします。Docker CMD
パラメータの詳細については、https://docs.docker.com/engine/reference/builder/#cmdを参照してください。複数の引数がある場合、各引数は配列において区切られた文字列である必要があります。 "command": ["string", ...]
workingDirectory
-
タイプ: 文字列
必須: いいえ
コンテナ内でコマンドを実行する作業ディレクトリ。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの WorkingDir
にマッピングし、--workdir
オプションを docker runにマッピングします。 "workingDirectory": "string"
environment
-
タイプ: オブジェクト配列
必須: いいえ
コンテナに渡す環境変数。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの Env
にマッピングし、--env
オプションを docker runにマッピングします。 重要 認証情報データなどの機密情報にプレーンテキストの環境変数を使用することはお勧めしません。
name
-
型: 文字列
必須: はい (
environment
を使用する場合)環境変数の名前。
value
-
型: 文字列
必須: はい (
environment
を使用する場合)環境変数の値。
"environment" : [ { "name" : "string", "value" : "string" }, { "name" : "string", "value" : "string" } ]
secrets
-
型: オブジェクト配列
必須: いいえ
コンテナに公開するシークレットを表すオブジェクトです。詳細については、「機密データの指定」を参照してください。
name
-
型: 文字列
必須: はい
コンテナの環境変数として設定する値。
valueFrom
-
型: 文字列
必須: はい
コンテナに公開するシークレットです。サポートされている値は、AWS Secrets Manager シークレットの完全な ARN または AWS Systems Manager パラメータストア内のパラメータの完全な ARN のいずれかです。
注記 起動しているタスクと同じリージョンに Systems Manager パラメータストアパラメータが存在する場合は、シークレットの完全な ARN または名前のどちらも使用できます。別のリージョンにパラメータが存在する場合は、完全な ARN を指定する必要があります。
"secrets": [ { "name": "environment_variable_name", "valueFrom": "arn:aws:ssm:
region
:aws_account_id
:parameter/parameter_name
" } ]
ネットワーク設定
dnsServers
-
タイプ: 文字列配列
必須: いいえ
コンテナに渡す DNS サーバーのリスト。このパラメータは Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの Dns
にマッピングされ、--dns
オプションは docker runにマッピングされます。 注記 このパラメータは、
awsvpc
ネットワークモードを使用するタスクや Windows コンテナではサポートされていません。"dnsServers": ["string", ...]
ストレージとログ記録
readonlyRootFilesystem
-
型: ブール値
必須: いいえ
このパラメータが true のとき、コンテナはそのルートファイルシステムへの読み取り専用アクセスを許可されます。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの ReadonlyRootfs
にマッピングし、--read-only
オプションを docker runにマッピングします。 注記 このパラメータは Windows コンテナではサポートされません。
"readonlyRootFilesystem": true|false
mountPoints
-
Type: Object Array
Required: No
The mount points for data volumes in your container.
This parameter maps to
Volumes
in the コンテナを作成する section of the Docker Remote APIand the --volume
option to docker run. Windows containers can mount whole directories on the same drive as
$env:ProgramData
. Windows containers cannot mount directories on a different drive, and mount point cannot be across drives.sourceVolume
-
Type: String
Required: Yes, when
mountPoints
are usedThe name of the volume to mount.
containerPath
-
Type: String
Required: Yes, when
mountPoints
are usedThe path on the container to mount the volume at.
readOnly
-
Type: Boolean
Required: No
If this value is
true
, the container has read-only access to the volume. If this value isfalse
, then the container can write to the volume. The default value isfalse
.
volumesFrom
-
タイプ: オブジェクト配列
必須: いいえ
別コンテナからマウントするデータボリューム。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの VolumesFrom
にマッピングし、--volumes-from
オプションを docker runにマッピングします。 sourceContainer
-
タイプ: 文字列
必須: はい (
volumesFrom
を使用する場合)ボリュームのマウント元のコンテナの名前。
readOnly
-
型: ブール値
必須: いいえ
この値が
true
の場合、コンテナはボリュームへの読み取り専用アクセスを許可されます。この値がfalse
の場合、コンテナはボリュームに書き込むことができます。デフォルト値はfalse
です。
"volumesFrom": [ { "sourceContainer": "string", "readOnly": true|false } ]
logConfiguration
-
タイプ: LogConfiguration オブジェクト
必須: いいえ
コンテナのログ設定の仕様。
ログ設定を使用したタスク定義の例については、「タスク定義の例」を参照してください。
このパラメータは Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの LogConfig
にマッピングされ、--log-driver
オプションはdocker run
にマッピングされます。デフォルトでは、コンテナは Docker デーモンと同じロギングドライバーを使用します。ただし、コンテナ定義でこのパラメータを使用してロギングドライバーを指定することで、コンテナは Docker デーモンとは異なるロギングドライバーを使用できます。コンテナに異なるロギングドライバーを使用するには、コンテナインスタンス (またはリモートログ記録オプションの別のログサーバー) でログシステムを適切に設定する必要があります。サポートされているさまざまなログドライバーのオプションの詳細については、Docker ドキュメントの「ログドライバーの設定 」を参照してください。 コンテナのログ設定を指定するときは、以下の点に注意してください。
-
Amazon ECS では現在、Docker デーモンに使用可能なログドライバーがいくつかサポートされています (以下の有効な値を参照)。Amazon ECS コンテナエージェントの今後のリリースで他のログドライバーが追加される可能性があります。
-
このパラメータには、コンテナインスタンス内の Docker Remote API バージョン 1.18 以上を指定する必要があります。
-
Fargate 起動タイプを使用するタスクの場合、そのタスクをホストする基盤となるインフラストラクチャにアクセスできないため、必要な追加のソフトウェアはタスクの外でインストールする必要があります。たとえば、Fluentd 出力アグリゲータであるか、Gelf ログの送信先として Logstash を実行しているリモートホストです。
"logConfiguration": { "logDriver": "awslogs","fluentd","gelf","json-file","journald","logentries","splunk","syslog","awsfirelens", "options": {"
string
": "string
" ...}, "secretOptions": [{ "name": "string
", "valueFrom": "string
" }] }logDriver
-
タイプ: 文字列
有効な値:
"awslogs","fluentd","gelf","json-file","journald","logentries","splunk","syslog","awsfirelens
必須: はい (
logConfiguration
を使用する場合)コンテナに使用するログドライバー。上記の有効な値は、Amazon ECS コンテナエージェントがデフォルトで通信できるログドライバーです。
Fargate 起動タイプを使用するタスクの場合、サポートされるログドライバーは
awslogs
、splunk
、awsfirelens
です。タスク定義で
awslogs
ログドライバーを使用してコンテナログを CloudWatch Logs に送信する方法の詳細については、「awslogs ログドライバーを使用する」を参照してください。awsfirelens
ログドライバーの使用の詳細については、「カスタムログのルーティング」を参照してください。このパラメータは、コンテナインスタンスで Docker Remote API バージョン 1.18 以上を使用する必要があります。
options
-
タイプ: 文字列間のマッピング
必須: いいえ
ログドライバーに送信する設定オプション。
このパラメータは、コンテナインスタンスで Docker Remote API バージョン 1.19 以上を使用する必要があります。
secretOptions
-
タイプ: オブジェクト配列
必須: いいえ
ログ設定に渡すシークレットを表すオブジェクト。詳細については、「機密データの指定」を参照してください。
name
-
型: 文字列
必須: はい
コンテナの環境変数として設定する値。
valueFrom
-
型: 文字列
必須: はい
コンテナのログ設定に公開するシークレット。
"logConfiguration": { "logDriver": "splunk", "options": { "splunk-url": "https://cloud.splunk.com:8080", "splunk-token": "...", "tag": "...", ... }, "secretOptions": [{ "name": "
splunk-token
", "valueFrom": "/ecs/logconfig/splunkcred
" }] }
-
firelensConfiguration
-
タイプ: FirelensConfiguration オブジェクト
必須: いいえ
コンテナの FireLens 設定。これは、コンテナログのログルーターの指定と設定に使用されます。詳細については、「カスタムログルーティング」を参照してください。
{ "firelensConfiguration": { "type": "fluentd", "options": { "KeyName": "" } } }
options
-
型: 文字列から文字列へのマッピング
必須: いいえ
ログルーターを設定するときに使用するオプション。このフィールドはオプションで、カスタム設定ファイルを指定するか、タスク、タスク定義、クラスター、コンテナインスタンスの詳細などのメタデータをログイベントに追加するために使用できます。指定した場合、使用する構文は
"options":{"enable-ecs-log-metadata":"true|false","config-file-type:"s3|file","config-file-value":"arn:aws:s3:::mybucket/fluent.conf|filepath"}
です。詳細については、「FireLens 設定を使用するタスク定義の作成」を参照してください。 type
-
型: 文字列
必須: はい
使用するログルーター。有効な値は
fluentd
またはfluentbit
です。
セキュリティ
user
-
タイプ: 文字列
必須: いいえ
コンテナ内で使用するユーザー。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの User
にマッピングし、--user
オプションを docker runにマッピングします。 以下の形式を使用して、
user
を指定できます。UID または GID を指定する場合は、正の整数として指定する必要があります。-
user
-
user:group
-
uid
-
uid:gid
-
user:gid
-
uid:group
注記 このパラメータは Windows コンテナではサポートされません。
"user": "string"
-
リソースの制限
ulimits
-
タイプ: オブジェクト配列
必須: いいえ
コンテナで設定する
ulimits
のリスト。このパラメータは、Docker Remote APIの コンテナを作成する セクションの Ulimits
にマッピングし、--ulimit
オプションを docker runにマッピングします。 Fargate タスクは、デフォルトのリソース制限値を使用します。ただし、Fargate がオーバーライドする
nofile
リソース制限パラメータを除きます。nofile
リソース制限は、コンテナが使用できるオープンファイルの数の制限を設定します。デフォルトのnofile
ソフト制限は1024
、ハード制限は Fargate タスク用で4096
です。これらの制限は、タスクでより多くのファイルを処理する必要がある場合は、タスク定義で調整できます。このパラメータは、コンテナインスタンスで Docker Remote API バージョン 1.18 以上を使用する必要があります。
注記 このパラメータは Windows コンテナではサポートされません。
"ulimits": [ { "name": "core"|"cpu"|"data"|"fsize"|"locks"|"memlock"|"msgqueue"|"nice"|"nofile"|"nproc"|"rss"|"rtprio"|"rttime"|"sigpending"|"stack", "softLimit": integer, "hardLimit": integer } ... ]
name
-
タイプ: 文字列
有効な値:
"core" | "cpu" | "data" | "fsize" | "locks" | "memlock" | "msgqueue" | "nice" | "nofile" | "nproc" | "rss" | "rtprio" | "rttime" | "sigpending" | "stack"
必須: はい (
ulimits
を使用する場合)ulimit
のtype
。 hardLimit
-
タイプ: 整数
必須: はい (
ulimits
を使用する場合)ulimit
タイプのハード制限。 softLimit
-
タイプ: 整数
必須: はい (
ulimits
を使用する場合)ulimit
タイプのソフト制限。
Docker のラベル
dockerLabels
-
タイプ: 文字列間のマッピング
必須: いいえ
コンテナに追加するラベルのキー/値マップ。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの Labels
にマッピングし、--label
オプションを docker runにマッピングします。 このパラメータは、コンテナインスタンスで Docker Remote API バージョン 1.18 以上を使用する必要があります。
"dockerLabels": {"string": "string" ...}
その他のコンテナ定義のパラメータ
以下のコンテナ定義パラメータは、[Configure via JSON (JSON による設定)] オプションを使用して、Amazon ECS コンソールでタスク定義を登録するときに使用できます。詳細については、「タスク定義の作成」を参照してください。
Linux パラメータ
linuxParameters
-
型: LinuxParameters オブジェクト
必須: いいえ
KernelCapabilities など、コンテナに適用される Linux 固有のオプション。
注記 このパラメータは Windows コンテナではサポートされません。
"linuxParameters": { "capabilities": { "add": ["string", ...], "drop": ["string", ...] } }
capabilities
-
型: KernelCapabilities オブジェクト
必須: いいえ
Docker によって提供されているデフォルト設定に対して削除する、コンテナ用の Linux 機能。デフォルトの機能およびデフォルト以外の使用可能な機能の詳細については、Docker run reference の「Runtime privilege and Linux capabilities
」を参照してください。これらの Linux 機能の詳細については、Linux マニュアルページの「機能(7) 」を参照してください。 add
-
タイプ: 文字列配列
有効な値:
"SYS_PTRACE"
必須: いいえ
Docker によって提供されているデフォルト設定に追加する、コンテナ用の Linux 機能。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションにある CapAdd
にマッピングされ、--cap-add
オプションは docker runにマッピングされます。 drop
-
タイプ: 文字列配列
有効な値:
"ALL" | "AUDIT_CONTROL" | "AUDIT_WRITE" | "BLOCK_SUSPEND" | "CHOWN" | "DAC_OVERRIDE" | "DAC_READ_SEARCH" | "FOWNER" | "FSETID" | "IPC_LOCK" | "IPC_OWNER" | "KILL" | "LEASE" | "LINUX_IMMUTABLE" | "MAC_ADMIN" | "MAC_OVERRIDE" | "MKNOD" | "NET_ADMIN" | "NET_BIND_SERVICE" | "NET_BROADCAST" | "NET_RAW" | "SETFCAP" | "SETGID" | "SETPCAP" | "SETUID" | "SYS_ADMIN" | "SYS_BOOT" | "SYS_CHROOT" | "SYS_MODULE" | "SYS_NICE" | "SYS_PACCT" | "SYS_PTRACE" | "SYS_RAWIO" | "SYS_RESOURCE" | "SYS_TIME" | "SYS_TTY_CONFIG" | "SYSLOG" | "WAKE_ALARM"
必須: いいえ
Docker によって提供されているデフォルト設定から削除する、コンテナ用の Linux 機能。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションにある CapDrop
にマッピングされ、--cap-drop
オプションは docker runにマッピングされます。
initProcessEnabled
-
信号を転送しプロセスを利用するコンテナ内で、
init
を実行。このパラメータは、docker runの --init
オプションにマッピングされます。このパラメータは、コンテナインスタンスで Docker Remote API バージョン 1.25 以上を使用する必要があります。
コンテナの依存関係
dependsOn
-
型: ContainerDependency オブジェクトの配列
必須: いいえ
コンテナの起動と停止に定義されている依存関係。コンテナには複数の依存関係を含めることができます。依存関係がコンテナの起動に対して定義されている場合、コンテナの停止の場合、依存関係は逆になります。例については、「例: コンテナの依存関係」を参照してください。
Fargate の起動タイプを使用するタスクの場合、このパラメータにはタスクまたはサービスでプラットフォームバージョン 1.3.0 以降を使用する必要があります。
"dependsOn": [ { "containerName": "
string
", "condition": "string
" } ]containerName
-
型: 文字列
必須: はい
コンテナ名が指定された条件を満たしている必要があります。
condition
-
型: 文字列
必須: はい
コンテナの依存関係の条件です。使用可能な条件とその動作を以下に示します。
-
START
– この条件は、すぐに現在のリンクとボリュームの動作をエミュレートします。他のコンテナの開始を許可する前に、依存コンテナが開始されていることを検証します。 -
COMPLETE
– この条件は、他のコンテナの開始を許可する前に、依存コンテナの実行が完了 (終了) することを検証します。これは、スクリプトを実行して終了する不要なコンテナに役立ちます。この条件は、必須コンテナには設定できません。 -
SUCCESS
– この条件はCOMPLETE
と同じですが、コンテナがzero
ステータスで終了していることも必要です。この条件は、必須コンテナには設定できません。 -
HEALTHY
– この条件は、他のコンテナの開始を許可する前に、依存コンテナが Docker ヘルスチェックに合格したことを検証します。これには、依存コンテナにヘルスチェックが設定されている必要があります。タスクの起動時にのみ、この条件が確認されます。
-
コンテナのタイムアウト
startTimeout
-
タイプ: 整数
必須: いいえ
値の例:
120
コンテナの依存関係解決の再試行を止めるまでの待機時間 (秒)。たとえば、タスク定義内に 2 つのコンテナを指定するとします。containerA は、
COMPLETE
、SUCCESS
、またはHEALTHY
のいずれかのステータスに到達する containerB に依存関係を持ちます。startTimeout
の値が containerB に指定されていて、時間内に目標のステータスを達成しない場合、containerA は再試行を開始しません。これにより、タスクはSTOPPED
ステータスに移行します。Fargate の起動タイプを使用するタスクの場合、このパラメータにはタスクまたはサービスでプラットフォームバージョン 1.3.0 以降を使用する必要があります。このパラメータを指定しない場合、デフォルト値の 3 分が使用されます。
stopTimeout
-
タイプ: 整数
必須: いいえ
値の例:
120
コンテナが正常に終了しなかった場合にコンテナが強制終了されるまでの待機時間 (秒)。
Fargate 起動タイプを使用するタスクの場合、タスクまたはサービスにはプラットフォームバージョン 1.3.0 以降が必要です。最大停止タイムアウト値は 120 秒です。パラメータを指定しない場合は、デフォルト値の 30 秒が使用されます。
システムコントロール
systemControls
-
型: SystemControl オブジェクト
必須: いいえ
コンテナ内で設定する名前空間カーネルパラメータのリスト。このパラメータは、Docker Remote API
の コンテナを作成する セクションの Sysctls
にマッピングし、--sysctl
オプションを docker runにマッピングします。 awsvpc
またはhost
ネットワークモードのいずれかを使用する単一のタスクで複数のコンテナに対してネットワーク関連のsystemControls
パラメータを指定することが推奨されない理由は次のとおりです。-
awsvpc
ネットワークモードを使用するタスクの場合、systemControls
をコンテナ用に設定した場合、タスク内のすべてのコンテナに適用されます。単一のタスクの複数のコンテナに対して異なるsystemControls
を設定すると、最後に開始されたコンテナにより有効になるsystemControls
が決定します。 -
host
ネットワークモードを使用するタスクでは、ネットワーク名前空間systemControls
はサポートされていません。
タスクのコンテナに使用するため IPC リソース名前空間を設定している場合は、次のようにシステムコントロールに適用されます。詳細については、「IPC モード」を参照してください。
-
host
IPC モードを使用するタスクの場合、IPC 名前空間のsystemControls
はサポートされていません。 -
task
IPC モードを使用するタスクでは、IPC 名前空間のsystemControls
値はタスク内のすべてのコンテナに適用されます。
注記 このパラメータは、Fargate 起動タイプを使用する Windows コンテナまたはタスクではサポートされていません。
"systemControls": [ { "namespace":"
string
", "value":"string
" } ]namespace
-
型: 文字列
必須: いいえ
value
を設定する名前空間カーネルパラメータ。有効な IPC 名前空間値: 、
"kernel.msgmax" | "kernel.msgmnb" | "kernel.msgmni" | "kernel.sem" | "kernel.shmall" | "kernel.shmmax" | "kernel.shmmni" | "kernel.shm_rmid_forced"
および"fs.mqueue.*"
で始まる Sysctls有効なネットワーク名前空間値:
"net.*"
で始まる Sysctls value
-
型: 文字列
必須: いいえ
namespace
指定された名前空間カーネルパラメータの値。
-
インタラクティブ
interactive
-
型: ブール値
必須: いいえ
このパラメータは
true
で、コンテナ化されたアプリケーションをデプロイすることができます。これには stdin または tty を割り当てる必要があります。このパラメータは、Docker Remote APIの コンテナを作成する セクションの OpenStdin
にマッピングし、--interactive
オプションを docker runにマッピングします。
擬似ターミナル
pseudoTerminal
-
型: ブール値
必須: いいえ
このパラメータが
true
の場合、TTY が割り当てられます。このパラメータは、Docker Remote APIの コンテナを作成する セクションの Tty
にマッピングし、--tty
オプションを docker runにマッピングします。
ボリューム
タスク定義を登録する際、コンテナインスタンスの Docker デーモンに渡されるボリュームのリストをオプションで指定することができます。これにより、同じコンテナインスタンス上の他のコンテナで使用できるようになります。
詳細については、「タスクでのデータボリュームの使用」を参照してください。
以下のパラメータをコンテナ定義で使用できます。
name
-
型: 文字列
必須: いいえ
ボリュームの名前。最大 255 文字の英字 (大文字と小文字)、数字、ハイフン、アンダースコアを使用できます。この名前は、コンテナの定義
mountPoints
オブジェクトのsourceVolume
パラメータで参照されます。 host
-
必須: いいえ
バインドマウントを使用する場合、このパラメータが指定されます。Docker ボリュームを使用するには、代わりに
dockerVolumeConfiguration
を指定します。host
パラメータの内容により、バインドマウントのデータボリュームがホストコンテナインスタンスで保持されるかどうかと、その保存場所が決まります。host
パラメーターが空の場合、Docker デーモンはデータボリュームのホストパスを割り当てますが、関連付けられたコンテナの実行が停止した後にデータが保持されるとは限りません。バインドマウントのホストボリュームは、EC2 起動タイプ、または Fargate 起動タイプ使用時にサポートされています。
Windows コンテナは
$env:ProgramData
と同じドライブに全部のディレクトリをマウントできます。sourcePath
-
型: 文字列
必須: いいえ
host
パラメータを使用する場合は、sourcePath
を指定して、コンテナに表示されるホストコンテナインスタンスのパスを宣言します。このパラメータが空の場合は、Docker デーモンによってホストパスが割り当てられています。host
パラメータにsourcePath
の場所が含まれている場合、データボリュームは手動で削除するまでホストコンテナインスタンスの指定された場所に保持されます。sourcePath
の場所がホストコンテナインスタンスに存在しない場は、Docker デーモンによって作成されます。その場所が存在する場合は、ソースパスフォルダーの内容がエクスポートされます。
efsVolumeConfiguration
-
型: オブジェクト
必須: いいえ
このパラメータは、Amazon EFS ボリュームを使用する場合に指定します。
fileSystemId
-
型: 文字列
必須: はい
使用する Amazon EFS ファイルシステム ID。
rootDirectory
-
型: 文字列
必須: いいえ
ホスト内にルートディレクトリとしてマウントする Amazon EFS ファイルシステム内のディレクトリ。このパラメータを省略すると、Amazon EFS ボリュームのルートが使用されます。
/
を指定すると、このパラメータを省略した場合と同じ結果になります。重要 authorizationConfig
に EFS アクセスポイントを指定する場合は、ルートディレクトリパラメータを省略するか、または/
に設定して EFS アクセスポイントにパスを設定する必要があります。 transitEncryption
-
型: 文字列
有効な値:
ENABLED
|DISABLED
必須: いいえ
Amazon ECS ホストと Amazon EFS サーバーの間で転送される Amazon EFS データの暗号化を有効にするかどうかを指定します。Amazon EFS IAM 認証を使用する場合は、転送中の暗号化を有効にする必要があります。このパラメータを省略すると、
DISABLED
のデフォルト値が使用されます。詳細については、Amazon Elastic File System ユーザーガイドの「転送中のデータの暗号化」を参照してください。 transitEncryptionPort
-
タイプ: 整数
必須: いいえ
Amazon ECS ホストと Amazon EFS サーバーの間で暗号化されたデータを送信するときに使用するポート。転送中の暗号化ポートを指定しないと、Amazon EFS マウントヘルパーが使用するポート選択方法が使用されます。詳細については、Amazon Elastic File System ユーザーガイドの「EFS マウントヘルパー」を参照してください。
authorizationConfig
-
型: オブジェクト
必須: いいえ
Amazon EFS ファイルシステムの認証設定の詳細。
accessPointId
-
型: 文字列
必須: いいえ
使用するアクセスポイント ID。アクセスポイントを指定する場合は、
efsVolumeConfiguration
のルートディレクトリ値を省略するか、これを/
に設定して EFS アクセスポイントにパスを設定する必要があります。アクセスポイントを使用する場合は、EFSVolumeConfiguration
で転送中の暗号化を有効にする必要があります。詳細については、Amazon Elastic File System ユーザーガイドの「Amazon EFS アクセスポイントの使用」を参照してください。 iam
-
型: 文字列
有効な値:
ENABLED
|DISABLED
必須: いいえ
Amazon EFS ファイルシステムのマウント時に定義した Amazon ECS タスクの IAM ロールを使用するかどうかを指定します。使用する場合は、
EFSVolumeConfiguration
で転送中の暗号化を有効にする必要があります。このパラメータを省略すると、DISABLED
のデフォルト値が使用されます。詳細については、「タスク用の IAM ロール」を参照してください。
起動タイプ
タスク定義を登録する際、タスクで使用する起動タイプを指定します。詳細については、「Amazon ECS 起動タイプ」を参照してください。
以下のパラメータをタスク定義で使用できます。
requiresCompatibilities
-
タイプ: 文字列配列
必須: いいえ
有効な値:
EC2
|FARGATE
タスクが使用している起動タイプ。これにより、タスク定義で使用されているすべてのパラメータが、起動タイプの要件を満たしていることを確認できます。
有効な値は、
FARGATE
およびEC2
です。起動タイプの詳細については、「Amazon ECS 起動タイプ」を参照してください。
タスクサイズ
タスク定義の登録時に、タスクに使用される CPU とメモリの合計量を指定できます。これは、コンテナ定義レベルの cpu
および memory
の値とは異なります。EC2 起動タイプを使用する場合、これらのフィールドはオプションです。Fargate 起動タイプを使用する場合、これらのフィールドは必須であり、サポートされている
cpu
および memory
の両方に特定の値があります。
タスクレベル CPU およびメモリのパラメータは Windows コンテナでは無視されます。Windows コンテナではコンテナレベルリソースを指定することをお勧めします。
以下のパラメータをタスク定義で使用できます。
cpu
-
タイプ: 文字列
必須: いいえ
注記 このパラメータは Windows コンテナではサポートされません。
タスクに適用される CPU ユニットのハード制限。タスク定義では、CPU ユニットを使用して整数 (例:
1024
) で表すか、vCPU を使用して文字列 (例:1 vCPU
または1 vcpu
) で表すことができます。タスク定義が登録されると、vCPU 値は、CPU ユニットを示す整数に変換されます。Fargate 起動タイプを使用している場合、このフィールドは必須であり、次のいずれかの値を使用する必要があります。この値により
memory
パラメータのサポートされる値の範囲が決まります。CPU の値
メモリの値 (MiB)
256 (.25 vCPU)
512 (0.5 GB)、1024 (1 GB)、2048 (2 GB)
512 (.5 vCPU)
1024 (1 GB)、2048 (2 GB)、3072 (3 GB)、4096 (4 GB)
1024 (1 vCPU)
2048 (2 GB)、3072 (3 GB)、4096 (4 GB)、5120 (5 GB)、6144 (6 GB)、7168 (7 GB)、8192 (8 GB)
2048 (2 vCPU)
4096 (4 GB)~16384 (16 GB) (1024 (1 GB) のインクリメント)
4096 (4 vCPU)
8192 (8 GB)~30720 (30 GB) (1024 (1 GB) のインクリメント)
memory
-
タイプ: 文字列
必須: いいえ
注記 このパラメータは Windows コンテナではサポートされません。
タスクに適用されるメモリのハード制限 (MiB 単位)。タスク定義では、MiB を使用した整数 (例:
1024
) で表すか、GB を使用した文字列 (例:1GB
または1 GB
) で表すことができます。タスク定義が登録されると、GB 値は、MiB を示す整数に変換されます。Fargate 起動タイプを使用している場合、このフィールドは必須であり、次のいずれかの値を使用する必要があります。この値により
cpu
パラメータのサポートされる値の範囲が決まります。メモリの値 (MiB)
CPU の値
512 (0.5 GB)、1024 (1 GB)、2048 (2 GB)
256 (.25 vCPU)
1024 (1 GB)、2048 (2 GB)、3072 (3 GB)、4096 (4 GB)
512 (.5 vCPU)
2048 (2 GB)、3072 (3 GB)、4096 (4 GB)、5120 (5 GB)、6144 (6 GB)、7168 (7 GB)、8192 (8 GB)
1024 (1 vCPU)
4096 (4 GB)~16384 (16 GB) (1024 (1 GB) のインクリメント)
2048 (2 vCPU)
8192 (8 GB)~30720 (30 GB) (1024 (1 GB) のインクリメント)
4096 (4 vCPU)
プロキシ設定
proxyConfiguration
-
タイプ: ProxyConfiguration オブジェクト
必須: いいえ
App Mesh プロキシの設定詳細。
Fargate の起動タイプを使用するタスクの場合、この機能にはタスクまたはサービスでプラットフォームバージョン 1.3.0 以降を使用する必要があります。
注記 このパラメータは Windows コンテナではサポートされません。
"proxyConfiguration": { "type": "APPMESH", "containerName": "
string
", "properties": [ { "name": "string
", "value": "string
" } ] }type
-
タイプ: 文字列
重要な値:
APPMESH
必須: いいえ
プロキシタイプ。
APPMESH
はサポートされる唯一の値です。 containerName
-
型: 文字列
必須: はい
App Mesh プロキシとして機能するコンテナの名前です。
properties
-
タイプ: パラメータオブジェクトの配列
必須: いいえ
Container Network Interface(CNI) プラグインを提供するネットワーク設定パラメータのセットで、キーと値のペアとして指定されます。
-
IgnoredUID
– (必須) コンテナ定義のuser
パラメータで定義されるプロキシコンテナのユーザー ID (UID)。これは、プロキシがそれ自体のトラフィックを無視するようにするために使用されます。IgnoredGID
を指定した場合は、このフィールドは空にできます。 -
IgnoredGID
– (必須) コンテナ定義のuser
パラメータで定義されるプロキシコンテナのグループ ID (GID)。これは、プロキシがそれ自体のトラフィックを無視するようにするために使用されます。IgnoredUID
を指定した場合は、このフィールドは空にできます。 -
AppPorts
– (必須) アプリケーションが使用するポートのリスト。これらのポートへのネットワークトラフィックはProxyIngressPort
およびProxyEgressPort
に転送されます。 -
ProxyIngressPort
– (必須)AppPorts
への着信トラフィックが誘導されるポートを指定します。 -
ProxyEgressPort
– (必須)AppPorts
からの発信トラフィックが誘導されるポートを指定します。 -
EgressIgnoredPorts
– (必須) これらの指定されたポートに向かうアウトバウンドトラフィックは無視され、ProxyEgressPort
にリダイレクトされません。空のリストを指定できます。 -
EgressIgnoredIPs
– (必須) これらの指定された IP アドレスに向かうアウトバウンドトラフィックは無視され、ProxyEgressPort
にリダイレクトされません。空のリストを指定できます。
name
-
型: 文字列
必須: いいえ
キーと値のペアの名前。
value
-
型: 文字列
必須: いいえ
キーと値のペアの値。
-
その他のタスク定義パラメータ
以下のタスク定義パラメータは、[Configure via JSON (JSON による設定)] オプションを使用して、Amazon ECS コンソールでタスク定義を登録するときに使用できます。詳細については、「タスク定義の作成」を参照してください。
IPC モード
ipcMode
-
型: 文字列
必須: いいえ
タスクのコンテナで使用する IPC リソースの名前空間。有効な値は
host
、task
またはnone
です。host
が指定されている場合、同じコンテナインスタンスでhost
IPC モードを指定したタスク内のすべてのコンテナは、ホスト Amazon EC2 インスタンスと同じ IPC リソースを共有します。task
が指定されている場合、指定したタスク内のすべてのコンテナは同じ IPC リソースを共有します。none
が指定されている場合、タスクのコンテナ内の IPC リソースはプライベートです。タスク内またはコンテナインスタンスの他のコンテナと共有されることはありません。値を指定しない場合、IPC リソース名前空間の共有はコンテナインスタンスの Docker デーモンの設定によって異なります。詳細については、Docker run reference の「IPC settings」を参照してください。 host
IPC モードを使用する場合は、意図せず IPC 名前空間が公開されるリスクが高いことに注意してください。詳細については、「Docker security」を参照してください。 タスクのコンテナに
systemControls
を使用して名前空間のカーネルパラメータを設定している場合は、次のように IPC リソース名前空間に適用されます。詳細については、「システムコントロール」を参照してください。-
host
IPC モードを使用するタスクの場合、systemControls
に関連する IPC 名前空間はサポートされていません。 -
task
IPC モードを使用するタスクでは、systemControls
に関連する IPC 名前空間はタスク内のすべてのコンテナに適用されます。
-
このパラメータは、Fargate 起動タイプを使用する Windows コンテナまたはタスクではサポートされていません。
PID モード
pidMode
-
型: 文字列
必須: いいえ
タスクのコンテナで使用するプロセス名前空間。有効な値は
host
またはtask
です。host
が指定されている場合、同じコンテナインスタンスでhost
PID モードを指定したタスク内のすべてのコンテナは、ホスト Amazon EC2 インスタンスと同じプロセス名前空間を共有します。task
が指定されている場合、指定したタスク内のすべてのコンテナは同じプロセス名前空間を共有します。値が指定されていない場合、デフォルトはプライベート名前空間です。詳細については、Docker run reference の「PID settings」を参照してください。 host
PID モードを使用する場合は、意図せずプロセス名前空間が公開されるリスクが高いことに注意してください。詳細については、「Docker security」を参照してください。
このパラメータは、Fargate 起動タイプを使用する Windows コンテナまたはタスクではサポートされていません。