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Amazon Relational Database Service
ユーザーガイド (API Version 2014-10-31)

Oracle DB エンジンのアップグレード

Amazon RDS が新バージョンの Oracle をサポートすると、DB インスタンスをその新バージョンにアップグレードできます。Amazon RDS では、Oracle DB インスタンスへの次のアップグレードをサポートします。

  • 11g から 12c へのメジャーバージョンのアップグレード

  • マイナーバージョンアップグレード

すべてのアップグレードは手動で実行する必要があり、アップグレード中はサービスが停止します。停止時間は、DB インスタンスのエンジン、バージョン、サイズによって異なります。

Amazon RDS で使用できる Oracle のバージョンについての詳細は、「付録: Oracle データベースエンジンリリースノート」を参照してください。

アップグレードの概要

Amazon RDS によってアップグレードプロセス中に 2 つの DB スナップショットが作成されます。最初の DB スナップショットは、アップグレードの変更が行われる前の DB インスタンスから作成されます。アップグレードがデータベースに対して機能しない場合は、このスナップショットを復元して、以前のバージョンを実行する DB インスタンスを作成できます。アップグレードの完了後に 2 番目の DB スナップショットが作成されます。

注記

DB インスタンスのバックアップ保持期間を 0 より大きく設定した場合にのみ、Amazon RDS は DB スナップショットを作成します。バックアップ保持期間を変更するには、「Oracle データベースエンジンを実行する DB インスタンスの変更」を参照してください。

アップグレードが完了したら、データベースエンジンの前のバージョンに戻すことはできません。前のバージョンに戻す必要がある場合は、アップグレードの前に作成された DB スナップショットを復元して、新しい DB インスタンスを作成します。

DB インスタンスがマルチ AZ 配置にある場合、プライマリとスタンバイのレプリカの両方がアップグレードされます。プライマリとスタンバイの DB インスタンスは同時にアップグレードされ、アップグレードが完了するまで停止します。

メジャーバージョンアップグレード

Amazon RDS は、Oracle DB インスタンスで実行している Oracle バージョンの 11.2.0.4 から 12.1.0.2.v5 以上へのアップグレードをサポートしています。メジャーバージョンアップグレードを実行するためには、DB インスタンスを手動で変更する必要があります。メジャーバージョンのアップグレードは自動的に実行されません。

注記

  • メジャーバージョンのアップグレードは、廃止された Oracle バージョン (Oracle バージョン 11.2.0.3 や 11.2.0.2 など) ではサポートされません。

  • メジャーバージョンのダウングレードはサポートされていません。

  • 11g から 12c へのメジャーバージョンのアップグレードでは、同月以降にリリースされた Oracle PSU にアップグレードする必要があります。

    たとえば、Oracle バージョン 11.2.0.4.v14 から Oracle バージョン 12.1.0.2.v11 へのメジャーバージョンのアップグレードはサポートされます。ただし、Oracle バージョン 11.2.0.4.v14 から Oracle バージョン 12.1.0.2.v9 へのメジャーバージョンのアップグレードはサポートされません。Oracle バージョン 11.2.0.4.v14 は 2017 年 10 月のリリースであり、Oracle バージョン 12.1.0.2.v9 は 2017 年 7 月のリリースであるためです。各 Oracle PSU のリリース日については、「付録: Oracle データベースエンジンリリースノート」を参照してください。

Oracle マイナーバージョンアップグレード

マイナーバージョンアップグレードを実行するためには、DB インスタンスを手動で変更する必要があります。マイナーバージョンアップグレードは自動的に実行されません。マイナーバージョンのアップグレードは Oracle PSU を適用します。

次のマイナーバージョンアップグレードはサポートされません。

現行バージョン サポートされないアップグレード

12.1.0.2.v6

12.1.0.2.v7

12.1.0.2.v5

12.1.0.2.v7

12.1.0.2.v5

12.1.0.2.v6

注記

マイナーバージョンのダウングレードはサポートされていません。

Oracle SE2 アップグレードパス

次の表に、サポートされているスタンダードエディション 2 (SE2) へのアップグレードパスを示します。ライセンス込みのモデルと自分のライセンス使用モデル (BYOL) の詳細については、「Oracle のライセンス」を参照してください。

既存の設定 サポートされる SE2 設定

12.1.0.2 SE2、BYOL

12.1.0.2 SE2、BYOL またはライセンス込み

11.2.0.4 SE1、BYOL またはライセンス込み

11.2.0.4 SE、BYOL

12.1.0.2 SE2、BYOL またはライセンス込み

既存の設定からサポートされる SE2 設定にアップグレードするには、サポートされているアップグレードパスを使用します。詳細については、「メジャーバージョンアップグレード」を参照してください。

オプショングループとパラメータグループに関する考慮事項

オプショングループに関する考慮事項

DB インスタンスでカスタムオプショングループを使用している場合、状況によっては、Amazon RDS で DB インスタンスに新しいオプショングループを自動的に割り当てられないことがあります。たとえば、この問題は、新しいメジャーバージョンにアップグレードするときに発生します。このような場合は、アップグレード時に新しいオプショングループを指定する必要があります。新しいオプショングループを作成し、このオプショングループに既存のカスタムオプショングループと同じオプションを追加することをお勧めします。

詳細については、「オプショングループを作成する」または「オプショングループのコピーの作成」を参照してください。

DB インスタンスが APEX オプションを含むカスタムオプショングループを使用する場合には、一部において、DB インスタンスと同時に APEX のバージョンをアップグレードすることで、DB インスタンスをアップグレードする時間を短縮できます。詳細については、「APEX バージョンのアップグレード」を参照してください。

パラメータグループに関する考慮事項

DB インスタンスでカスタムパラメータグループを使用している場合、状況によっては、Amazon RDS で DB インスタンスに新しいパラメータグループを自動的に割り当てられないことがあります。たとえば、この問題は、新しいメジャーバージョンにアップグレードするときに発生します。このような場合は、アップグレード時に新しいパラメータグループを指定する必要があります。新しいパラメータグループを作成し、そのパラメータの設定を既存のカスタムパラメータグループと同じにすることをお勧めします。

詳細については、「DB パラメータグループを作成する」または「DB パラメータグループをコピーする」を参照してください。

アップグレードをテストする

DB インスタンスのメジャーバージョンのアップグレードを実行する前に、データベースとそのデータベースにアクセスするすべてのアプリケーションについて、新しいバージョンとの互換性を綿密にテストする必要があります。以下の手順を実行することをお勧めします。

メジャーバージョンのアップグレードをテストするには

  1. データベースエンジンの新しいバージョンについて Oracle アップグレードドキュメントを参照して、データベースやアプリケーションに影響を与える可能性のある互換性の問題があるかどうかを確認します。詳細については、Oracle ドキュメントの「Database Upgrade Guide」を参照してください

  2. DB インスタンスでカスタムオプショングループを使用している場合は、アップグレード先の新しいバージョンと互換性がある新しいオプショングループを作成します。詳細については、「オプショングループに関する考慮事項」を参照してください。

  3. DB インスタンスでカスタムパラメータグループを使用している場合は、アップグレード先の新しいバージョンと互換性がある新しいパラメータグループを作成します。詳細については、「パラメータグループに関する考慮事項」を参照してください。

  4. アップグレードする DB インスタンスの DB スナップショットを作成します。詳細については、「DB スナップショットの作成」を参照してください。

  5. DB スナップショットを復元して、新しいテスト DB インスタンスを作成します。詳細については、「DB スナップショットからの復元」を参照してください。

  6. この新しいテスト DB インスタンスを変更して新しいバージョンにアップグレードするには、次に説明するいずれかの方法を使用します。

  7. テストを実行します。

    • データベースとアプリケーションが新しいバージョンで正常に動作することが確認されるまで、アップグレードした DB インスタンスに対する品質保証テストを必要な回数だけ実行します。

    • 手順 1 で特定した互換性の問題の影響を評価するための新しいテストを実行します。

    • すべてのストアドプロシージャ、関数、トリガーをテストします。

    • アプリケーションのテストバージョンを、アップグレードした DB インスタンスに割り振ります。アプリケーションが新しいバージョンで正しく動作することを確認します。

    • アップグレードしたインスタンスによって使用されるストレージを評価して、アップグレードに追加のストレージが必要かどうかを判断します。本稼働で新しいバージョンをサポートするために、より大きなインスタンスのクラスを選択する必要がある場合もあります。詳細については、「DB インスタンスクラス」を参照してください。

  8. すべてのテストに合格したら、本稼働 DB インスタンスのアップグレードを実行します。すべてが正常に動作していることを確認するまでは、DB インスタンスへの書き込みオペレーションは許可しないことをお勧めします。

AWS マネジメントコンソール

AWS マネジメントコンソール を使用して Oracle DB インスタンスをアップグレードするには、DB インスタンスを変更するときと同じ手順に従います。アップグレードするには、DB エンジンバージョンを変更します。詳細な手順については、「Oracle データベースエンジンを実行する DB インスタンスの変更」を参照してください。

CLI

AWS CLI を使用して Oracle DB インスタンスをアップグレードするには、以下のパラメータを使用して modify-db-instance コマンドを呼び出します。

  • --db-instance-identifier – DB インスタンスの名前です。

  • --engine-version – アップグレード先のデータベースエンジンのバージョン番号です。

  • --allow-major-version-upgrade – メジャーバージョンにアップグレードします。

  • --no-apply-immediately – 次のメンテナンスウィンドウ中に変更を適用します。今すぐ変更を適用するには、--apply-immediately を使用します。詳細については、「すぐに適用の効果」を参照してください。

必要に応じて、以下のパラメータを含める場合もあります。詳細については、「オプショングループに関する考慮事項」および「パラメータグループに関する考慮事項」を参照してください。

  • --option-group-name – アップグレードした DB インスタンスのオプショングループ。

  • --db-parameter-group-name – アップグレードした DB インスタンスのパラメータグループ。

次のコードは、DB インスタンスのアップグレードを行います。これらの変更は、次のメンテナンスウィンドウ中に適用されます。

Linux、OS X、Unix の場合:

aws rds modify-db-instance \ --db-instance-identifier <mydbinstance> \ --engine-version <12.1.0.2.v10> \ --option-group-name <default:oracle-ee-12-1> \ --db-parameter-group-name <default.oracle-ee-12.1> \ --allow-major-version-upgrade \ --no-apply-immediately

Windows の場合:

aws rds modify-db-instance ^ --db-instance-identifier <mydbinstance> ^ --engine-version <12.1.0.2.v10> ^ --option-group-name <default:oracle-ee-12-1> ^ --db-parameter-group-name <default.oracle-ee-12.1> ^ --allow-major-version-upgrade ^ --no-apply-immediately

API

Amazon RDS API を使用して Oracle DB インスタンスをアップグレードするには、以下のパラメータを使用して ModifyDBInstance アクションを呼び出します。

  • DBInstanceIdentifier – DB インスタンスの名前です。

  • EngineVersion – アップグレード先のデータベースエンジンのバージョン番号です。

  • AllowMajorVersionUpgrade – メジャーバージョンをアップグレードするには、true に設定します。

  • ApplyImmediately – 変更をすぐに適用するか、次のメンテナンスウィンドウ中に適用するかを指定します。今すぐ変更を適用するには、値を true に設定します。次のメンテナンスウィンドウ中に変更を適用するには、値を false に設定します。詳細については、「すぐに適用の効果」を参照してください。

必要に応じて、以下のパラメータを含める場合もあります。詳細については、「オプショングループに関する考慮事項」および「パラメータグループに関する考慮事項」を参照してください。

  • OptionGroupName – アップグレードした DB インスタンスのオプショングループ。

  • DBParameterGroupName – アップグレードした DB インスタンスのパラメータグループ。

次のコードは、DB インスタンスのアップグレードを行います。これらの変更は、次のメンテナンスウィンドウ中に適用されます。

https://rds.amazonaws.com/ ?Action=ModifyDBInstance &AllowMajorVersionUpgrade=true &ApplyImmediately=false &DBInstanceIdentifier=mydbinstance &DBParameterGroupName=default.oracle-ee-12.1 &EngineVersion=12.1.0.2.v10 &OptionGroupName=default:oracle-ee-12-1 &SignatureMethod=HmacSHA256 &SignatureVersion=4 &Version=2014-10-31 &X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256 &X-Amz-Credential=AKIADQKE4SARGYLE/20131016/us-west-1/rds/aws4_request &X-Amz-Date=20131016T233051Z &X-Amz-SignedHeaders=content-type;host;user-agent;x-amz-content-sha256;x-amz-date &X-Amz-Signature=087a8eb41cb1ab5f99e81575f23e73757ffc6a1e42d7d2b30b9cc0be988cff97

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