ネットワーク
ネットワークはすべてのワークロードコンポーネント間に存在するため、ワークロードのパフォーマンスと動作に対して、良くも悪くも大きな影響を及ぼす可能性があります。また、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) などのネットワークパフォーマンスに大きく依存するワークロードもあり、この場合はネットワークを深く理解することがクラスターのパフォーマンスを向上させるうえで重要になります。帯域幅、レイテンシー、ジッター、およびスループットに関するワークロードの要件を判断する必要があります。
AWS ではネットワーキングが仮想化されており、数多くの異なるタイプと設定で利用することができます。このため、ニーズに合うネットワーキング手法が取りやすくなります。AWS は、ネットワークトラフィックを最適化する製品機能を提供します (例えば、拡張ネットワーキング、Amazon EBS 最適化インスタンス、Amazon S3 Transfer Acceleration、動的 Amazon CloudFront など)。また、AWS は、ネットワーク距離またはジッターを軽減するネットワーク機能も提供します (例えば、Amazon Route 53 レイテンシールーティング、Amazon VPC エンドポイント、AWS Direct Connect、AWS Global Accelerator など)。
以下の質問は、パフォーマンス効率に関する考慮事項に焦点を当てています。
PERF 5: ネットワークソリューションはどのように選択すればよいですか? |
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ワークロードに最適なネットワークソリューションは、レイテンシー、スループット要件、ジッター、および帯域幅に応じて異なります。ロケーションのオプションは、ユーザーまたはオンプレミスのリソースなどの物理的な制約に左右されます。これらの制約は、エッジロケーションまたはリソースの配置で相殺することができます。 |
ネットワークをデプロイする際は、場所を検討する必要があります。距離を縮めるために、リソースが使用される場所の近くに配置することもできます。ネットワーキングメトリクスを使用して、ワークロードの進化に合わせてネットワーキング設定を変更します。リージョンや、プレイスメントグループ、エッジサービスを活用すれば、パフォーマンスを大幅に向上させることができます。クラウドベースのネットワークは素早い再構築または変更が可能なことから、パフォーマンス効率を維持するためにもネットワークアーキテクチャを徐々に進化させることが必要です。