AWS コスト配分タグを使用したコストの整理と追跡
注記
AWS の請求書に関してご質問がある場合、または請求に対して異議を申し立てる場合は、AWS Support までご連絡ください。ただちに対応いたします。サポートが必要な場合は、「請求書と支払いに関するサポートを受ける」を参照してください。請求書ページの内容を理解するには、「[請求] ページを使って月額料金と請求書を理解する」を参照してください。
タグとは、ユーザーまたは AWS が AWS リソースに割り当てるラベルです。各タグは、キーと値から構成されます。タグキーは、リソースごとにそれぞれ一意である必要があります。また、各タグキーに設定できる値は 1 つのみです。タグを使用してリソースを整理し、コスト配分タグを使用して AWS のコストを詳細レベルで追跡できます。コスト配分タグをアクティブ化すると、AWS ではコスト配分レポートのリソースコストの整理にコスト配分タグが使用されるようになります。これにより、AWS コストの分類と追跡が容易になります。
AWS には 2 つのタイプのコスト配分タグがあります (AWS が生成したタグとユーザー定義タグ)。
AWS が生成したタグは AWS または AWS Marketplace ISV によって定義、作成、適用され、ユーザー定義タグはユーザーが定義、作成、適用します。Cost Explorer またはコスト配分レポートで使用するには、事前に両方のタイプのタグを別々にアクティブ化しておく必要があります。
以下の図に、そのコンセプトを示します。この例では、2 つの Amazon EC2 インスタンスにタグ (Cost Center と Stack) を割り当ててアクティブ化しています。各タグには値が関連付けられています。また、リソースを作成する前に AWS 生成のタグである createdBy
もアクティブ化されています。createdBy
タグは、リソースの作成者を追跡します。ユーザー定義のタグは user
プレフィックスを使用し、AWS 生成のタグは aws:
プレフィックスを使用します。
ユーザーまたは AWS が AWS リソース (Amazon EC2 インスタンスや Amazon S3 バケットなど) に適用したタグをユーザーが請求情報とコスト管理コンソールでアクティブ化すると、アクティブなタグごとに使用量とコストをグループ化したコスト配分レポートが CSV (カンマ区切り値) ファイルとして AWS により生成されます。自社のカテゴリ たとえばコストセンター、アプリケーション名、所有者を表すタグを適用すると、複数のサービスにわたってコストを分類することができます。
コスト配分レポートには、ご利用の AWS のサービスのコストすべてが請求期間別に出力されます。タグ付きとタグなしのどちらのリソースもこのレポートに出力されるので、リソース別の請求額を明確に分類できます。たとえば、リソースにアプリケーション名のタグを付けると、1 つのアプリケーションが実行されているすべてのリソースのコスト総額がわかります。次に示すスクリーンショットは、各タグの列が表示されているレポートの一部です。
請求サイクルの終了時点では、コスト配分タグのある請求レポートの請求額合計 (タグ付きとタグなし) は、[請求書
タグは、Cost Explorer の表示をフィルタリングするために使用することもできます。Cost Explorer の詳細については、「AWS Cost Explorer によるコストの分析」を参照してください。
AWS 生成のタグのアクティブ化に関する詳細については、「AWS 生成タグ (コスト配分タグ) のアクティブ化」を参照してください。ユーザー定義タグの適用とアクティブ化については、「ユーザー定義のコスト配分タグの使用」を参照してください。すべてのタグが請求情報とコスト管理コンソールに表示されるまでに最大 24 時間かかる場合があります。
メモ
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ベストプラクティスとして、タグには秘密情報を保存しないでください。
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請求コンソールの [cost allocation tags] マネージャーにアクセスできるのは、組織の管理アカウントおよび組織のメンバーではない単一のアカウントのみです。
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タグを作成および更新するには、AWS タグエディターを使用します。Tag Editor の詳細については、「AWS リソースユーザーガイドのタグ付け」の「Tag Editor の使用」をご覧ください。